現在3歳の愛猫そらは、今日も元気に過ごしていますが、元気すぎて、最近困っていることがあります。
「要求鳴き」です。
小さな声ならまだ可愛いですが、叫ぶような声で鳴かれると、結構ストレスに感じるし、ご近所迷惑にならないかと心配にもなります。
ですが猫は本来、あまり鳴かない動物のはず。その猫が鳴くということには、必ず理由があります。
猫にとっては、「無駄鳴き」ではないのです。
猫がなぜ鳴くのか、その理由を探って、それに応じた対策や対応が必要になります。
目次
そらが鳴くシチュエーション
我が家のそらは、どちらかというと、普段はあまり鳴かない方だと思います。
強いて言えば、子猫の頃には夜鳴きをしていた期間があったくらい。
寝る時間になり、そらが寝る居間の電気を消して私が寝室へ移動すると、居間にいるそらが、「一緒に寝たい、まだ遊びたい」と夜鳴きしていました。(長い時で1時間くらい粘って鳴いてたな)
でも、ある程度成長してからは、「夜は別々に寝るものだ」と分かってくれたのか、鳴かなくなりました。
そんな大人しいそらが、たまに、大きな声で鳴くことがあります。
「キッチンに入りたい」と、キッチンのドアの前に座り、鳴く。
「水を飲みたい」と、キッチンのドアの前と洗面所を、鳴きながら行ったり来たりしてアピールする。
「早く出てこい」と、トイレの前やお風呂の外で出待ちする。
などなど。
そのあたりのシチュエーションなら、なんの要求なのか分かるのですが、中には、何がしたいのか分からない鳴きも。
遊んで、ご飯を食べて、トイレも済ませて・・・。
他にすることがないのか、何か面白いことはないかと探しているように、家の中をウロウロ歩き回りながら、「ワオーン、ワオーン」と結構大きな声で鳴く。
何がしたいんだろう・・・と、私はそっと観察しながら見守ります。
猫が鳴く理由
子猫は、親猫とのコミュニケーションのために、ミャーミャーと鳴きますが、ある程度成長すると、「声」ではなく、「ボディランゲージ」や「マーキング」などでコミュニケーションをとるので、基本はあまり鳴かないのだそうです。
そんな猫がわざわざ鳴くのは、「猫」ではない、飼い主である「人間」にアプローチし、してほしいことを訴えるため。
猫が鳴く理由は、色々と考えられます。
・お腹が空いている
・おやつが欲しい
・かまってほしい
・ドアを開けてほしい
・遊びたい
・トイレが汚れている
・発情期で鳴く
・ストレス、運動不足が原因
・病気、ケガ、体調不良
・分離不安症
といった感じで、「ごはんを食べたい」とか、飼い主さんにかまってほしくて鳴いたりとか、自分がしたいことを飼い主さんに要求するために鳴くことがほとんどです。
このあたりなら、声のボリュームはさほどではありませんが、発情期を迎えたメス猫の場合、とんでもない音量で鳴くので、ご近所さんに迷惑かけないか、気が気ではありません。
また、興奮状態になりやすい「甲状腺機能亢進症」や、「認知症」、飼い主さんへの依存が極度な不安を生じさせる「分離不安症」などの可能性もあるので、あまりにも鳴いて困る場合には、動物病院で相談した方が良いですね。
無言でアピールしてくることもwww
要求鳴きへの対策・対応
猫の困った要求鳴きに対しては、事前の対策と、要求鳴きへの対応の仕方の、2ステップを踏んでみるといいかもしれません。
《 対策 》
◆鳴く必要がない状態にしておく
トイレが汚れていると、おしっこやうんちをしたくない猫ちゃんもいるそうで、「こんな汚いトイレでしたくないよー、早くキレイにしてよー」と訴えているのかもしれません。
そんな猫ちゃんへの対策で、常にトイレをキレイな状態に保ってあげると、鳴く必要がなくなります。
また、猫って実は、「夜行性」ではなく、「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」で、明け方や夕方に活発に活動する動物なのだそうです。
そんな猫の習性の影響で、早朝にご飯の催促で起こされる、という場合には、自動給餌器があると便利かも。
給餌の時間をセットし、自動でカリカリご飯を排出してくれるので、猫も満足だし、飼い主も起こされることなくゆっくり眠れるはず。
◆たくさん遊ぶ
もしかしたら、遊び不足でストレスが溜まっているのかもしれないので、可能な範囲でたくさん遊ばせましょう。
夜鳴きをする場合には、夜寝る前に思いっきり遊ばせて疲れさせれば、夜はぐっすり寝てくれるかも。
子猫の場合は体力が無限大なので、疲れてくれるかどうかが問題ですが・・・。
◆中途半端に出入りさせない
普段入られては困る場所へ猫が入りたがっても、断じて入れてはいけません。
一度入ってしまうと、「また入りたい」となるのは目に見えているので、クローゼットの中とか、普段は入ってほしくない部屋などは、普段から出入り禁止ゾーンにする方がいいです。
でないと、ことあるごとに「ドア開けてー」「入れてー」「入りたいー」と要求されることになります。
◆去勢、避妊手術をする
メス猫は、発情期にとんでもない声で鳴くので、避妊手術は必須。たぶん、窓などを締めきっていても、近隣に響き渡るボリュームです。
オス猫の場合、メスの魅惑の鳴き声に反応し、外へ出たがって「窓開けろー!」「ドア開けろー!」と泣きわめくかもしれません。
《 対応 》
◆無視する
猫って、変なところに賢い動物なんですよね(失礼www)。
鳴くたびに飼い主が反応していたら、『鳴けば、かまってもらえる』というふうに学習してしまいます。
なので、大人しくしているときや、遊びの時間には、しっかり遊んだりスキンシップしたりしてコミュニケーションをとり、要求鳴きをしているときには無視しましょう。
(「無視」という言葉のニュアンスがあまり良くないので、「無反応」の方がいいかもね(^_-)-☆)
特に、「かまってほしい」「遊んでほしい」「甘えたい」などいった理由で鳴いている場合、もしかしたら、飼い主さんが猫ちゃんの方を見ただけでも、「あ♪かまってくれた♪」と勘違いし、『鳴いたら要求が通った』ことになっているかもしれません(;^ω^)
ここは、心を鬼にして無反応を決め込むのです。
ですが、猫ちゃんにも性格があり、とっても繊細な猫ちゃんだと飼い主さんの「無視」が、精神的な大打撃になる子もいるかもしれません。
その子の性格や様子も見つつ、適度に「かまって攻撃」をかわしていきましょう。
私とそらの場合
小さな声で鳴いてる状態(おしゃべりの部類)なら、「ん~、どしたん?」「え~、マジで?」「お外見てきたの?なんか面白いもん見えた?」など、話しかけますが、大きな声や要求鳴き、わけの分からない雄叫び?には完全無視です。
しばらくすると、諦めて大人しくなるので、そのときには「いい子ね♡」など言って褒めます。
たまに一緒に寝た日などには、朝5時にそらが起きて、「起きろー起きろー」と鳴いたり、私の身体を踏みつけて起こそうとするのですが、「まだ早いよ、まだ寝る」と言って寝ていると、そのうち諦めて布団に入ってきて、二度寝してます。
◆タイミングをずらして要求に答える
「ドアを開けてほしい」や、「ごはんが欲しい」などの特に緊急性のない要求の場合、鳴いたその場で要求に答えず、時間をあけたり、他のことに注意をそらせておいてから、要求していたことをしてあげるといいかも。
私とそらの場合
「水が飲みたい~」と鳴いているときは、「飲んでらっしゃい」と言ってその後は無視。(自分でも飲めるのに、甘えている)
しばらく鳴いていますが、諦めて猫ベッドへ入り待機。
私が顔を洗いに洗面所へ行くと、小走りでついてきてお水を飲みます。(自分でも飲めるのに、わざわざ蛇口から飲みたい)
◆段ボールなどを被せる?
ネットで、猫が鳴いてうるさかったとき、段ボールをそっと被せて覆ってあげたら、大人しくなったというコメントがありました。
猫は暗くて狭い場所や、段ボールが好きなので、段ボールの中に入ることで落ち着いたのかもしれないですね。
ただ、「閉じ込める」、という意味合いではありませんので、勘違いなさいませんよう。
もし試すときには、出入りできる穴を開けておいて、やさしく被せてあげましょうね。
無駄鳴き対策のグッズ?
無駄鳴き対策として、なにやらグッズが販売されているのですが、見てみると、猫の顔にすっぽりハメるプラスチックの仮面のようなものでした。
これ、ないわぁー。 虐待やん(>_<) あり得ない。
なぜ鳴くのか、理由も分かろうとせずに、人間の勝手な都合でこんなもの被せられても、なんの解決にもならないし、猫はいったいどんな気持ちになるんやと思うと、胸が苦しくなります。
幸せフェロモンでリラックス?
人工的に作られたフェロモン製剤「フェリウェイ」は、猫の口の周りから分泌されるフェロモンを再現したもので、猫に安心感を与え、ストレスを緩和させる効果があり、主に、過剰な爪とぎや尿スプレーに効き目があるそうです。
夜鳴きに対しては、効果があった、効果がなかった、と様々な口コミがあり、個体差があるようです。
でも、動物病院の待合室や診察室で、猫ちゃんがリラックスできるようにとフェリウェイが使用されているところもあるので、効果は期待できるような気がします。もし興味があれば試してみてもいいかもしれません。
ただ、夜鳴きや過剰な要求鳴きなどの原因を探って、その原因を取り除いてあげる作業も、並行してやってあげてくださいね(*’ω’*)
なぜ鳴くのか理解し、お互いが気持ちよく暮らせるよう努力しよう
「ネコ様」や「猫のしもべ」という言葉がある通り、猫飼いさんって、どうしても猫につくしちゃう傾向があります。
かくいう私も、生後1か月半で我が家へやってきたそらが可愛くて愛おしくて、甘やかしすぎ、現在の要求鳴きがあるのかもしれません(;^ω^)
そらが日々の生活の中で何を望んでいるのか、先回りして不便のないような状態にしつつ、できないことはできないと、はっきり意思表示する。
無駄鳴きしないよう「しつける」のではなく、飼い主の私がそらの気持ちを汲み取って対応し、お互いが心地よいバランスを保っていけるよう、努力していこうと思います。