原因は何?猫が「布」を噛む・食べてしまう異食症対策

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そらが我が家へやってきて10か月。

生後11か月で、体重は4kgになりました。

食欲、元気ともにあり、すくすくと育ってくれているのですが、最近とても頭を悩ませていることがあります。

それは、「布を食べてしまう」ということ。

生後7か月頃から少しずつ、「」を食べる行動が見られるようになり困っています。

今まで食べられたモノとその経緯、対策などをまとめてみました。

目次

食べられたモノと対策

1.おもちゃのボール

気に入って遊んでいた布製のボール。

遊んでいてちょっと興奮してくると、そのボールをケリケリしていたのですが、ある日、少しかじってしまっていたので廃棄しました。

2.バイトのTシャツ

次にやられたのが、私がバイトで着ているTシャツ。

Tシャツを入れていた洗濯ネットも穴があいていて、Tシャツは大きい部分だと、直径10cmくらいの範囲が食べられていたので、うんちと一緒に排出されるまで、やきもきしていました。

それまで、私が着る服をかじることはありませんでしたが、バイトが食べ物を扱う仕事なので、食べ物のニオイが気になったのかもしれません。

洗濯して干していたエプロンも、背伸びしてかじったみたいで、立派な歯形がついていました。

対策としては、洗濯カゴをふた付きのものに替え、洗濯物を干すときにはそらの手の届かない高さに干すことを徹底。

☝このフタを乗せるだけのタイプだと、鼻先などで強引に引き上げて開けてしまうので危険です。

☝こういった、しっかりと閉められるタイプがおすすめ

3.身の回りのモノ

寝室の布団(毛布、敷布団、羽毛布団)、マフラーや手袋、ニット帽のフワフワした部分などもえじきに。

居間の椅子に取り付けていたハンモックも、かじられそうになったので、撤去しました。

私が着ている服には興味がないようですが、パーカーのヒモなどにはじゃれるので、気が抜けません。着替えや脱いだ服なども、置きっぱなしにしないように気を付けています。

衣類や身の回りの布類などは、常に寝室に置くようにし、私と一緒でないときには寝室のドアを閉めて、そらが入れないようにしました。

4.お気に入りのタオル

寝室を立ち入り禁止にし、洗濯物に手が出ないようにすると、いったんかじりグセはおさまったように思えました。(おさまったというか、かじるものがない状態)

でも、ここからが大変でした。

先日掃除機を新調し、居間に掃除機を設置した日。

設置した直後に外出したのですが、数時間後戻ってくると、ショッキングな光景が・・・。

いつも甘えるときにちゅぱちゅぱしていた、ベッド横に置いていたお気に入りのタオルが床に落ちていているのです。

あら?と思って見てみると、少しかじられていました。

まだよだれでベタベタなので、今の今まで、かんでいたに違いありません。

仕方なく、そのタオルをゴミ箱へ捨てると、今度はベッド横に敷いてあげていた大判のひざ掛けを、台から引きずり降ろして噛み始めたのです。

急に現れた掃除機に対する恐怖なのか、急に私が居なくなった寂しさと、ほったからされた怒りなのか、少し興奮している様子でもありました。

フリース素材のようなタオルは、腸につまりやすいというのも聞きますが、幸い食べられた部分は小範囲。後日、ウンチと一緒に出て来てくれて安心しました。

そらが我が家へ来た当初から使用していたタオルだったので、思い出がひとつ消えた気がして悲しかった(>_<)

5.キャットタワーのタオル

ここから、布かじりはエスカレートしていきます。

数日後、脚にウンチがついたので拭こうとすると、そらが紙袋の中へ逃げ込みました。

これ幸いと思い、紙袋に入ったまま(身動きが取れない)脚を拭きました。

すると、紙袋から出てきて、怒ったような様子でキャットタワーの方へ走っていき、敷いてあったタオルを咥えて、私の目の前まで持ってきて、かじり始めたのです。

わざわざ私の目の前で・・・。

悲しく感じながら、「ダメよ」と言って取り上げると、またキャットタワーへ行き、別のタオルを咥えてやってきました。

3度ほど繰り返し、これはダメだと思い、キャットタワーに敷いていたタオルを全部撤去しました。

6.あったかベッド

キャットタワーからタオルがなくなってしまうと、怒りが収まらない様子でウロウロと部屋を歩き回り、目に入ったのが、冬用に置いていたあったかベッド。

これをかじり始めたので、仕方なくベッドも撤去。

しかし、まだ寒い時期だったので、あたたかいベッドがないと、寝る時に寒いはず。

そこで、段ボールを二重にして、下にペットヒーターを置いてあげました。

ふかふかのベッドに比べたら寝心地が悪いと思うのですが、仕方ありません・・・。

この頃から、もしかしたら遊びが足りないのかもしれない、と思い、以前よりも遊びの時間を長めに取るようにしてみました。

でも、そらの気分が乗らなかったり、おもちゃに興味を示さず全く遊んでくれなかったりすると、私自身の時間がどんどんなくなっていくのでむなしくなり、ストレスに感じました。

7.お風呂の足ふきマット

布類が部屋からなくなってきた頃、お風呂の足ふきマットがターゲットになりました。

私がお風呂に入る支度をしたり、トイレの掃除で手が離せない状態のときなどに、かまってほしいのか、不満顔で洗面所へ行き、足ふきマットをガジガジ。

分厚く、ゴワゴワした生地のマットだったら大丈夫だろうと思っていたのですが。

対策として、私と一緒のとき以外は洗面所のドアを閉めて、なおかつ、私がお風呂に入るとき以外は足ふきマットを床に置かないことにしました。

8.手拭きタオル

洗面所には、手拭きのタオルがタオルハンガーにかけてあります。

たまにいたずらでタオルをちょいちょいして床に落として遊んでいたりはしていたので、その流れでかじられる可能性大です。

つっぱり棒を買ってきて、そらの手の届かない位置にタオルをかけることにしました。

9.居間のラグ、座布団

すると、居間に敷いていた足ふきマットと同じような材質のラグも、居間の椅子に敷いていた座布団も、かじりに対象に。

椅子に座布団が置けなくなって、おかげで私は坐骨神経痛に(;´Д`)

かじらない材質の座布団を今、探しているところです。

10.レースのカーテン

居間からも、洗面所からも布類がなくなると、いつかやられるかも・・・と心配していたことが起こりました。

ある朝カーテンを開けた時に、レースのカーテンがかじられているのを発見しました。

ちょうど、窓辺のキャットタワーに登った時にかじれる場所です。

これも幸い、ウンチと一緒に出てきたのでホッとしました。

カーテンだけはやめてほしいと思っていたのですが・・・。

仕方なく、レースのカーテンを撤去し、代わりに竹製のカーテンを購入し取り付けてみました。

表のカーテンは、遮光カーテンで、ツルツルしたごつい生地なので、恐らく大丈夫だとは思いますが、気を付けて様子をみてみます。

今までの経過まとめ

食べ物の匂いのついた服 → 私のにおいのついた布類 → 自分の臭いのついた布類 → 目につく布類手あたり次第

というような流れになっていて、最初は食べ物の良い匂いにそそられてかじっていたのが、徐々に、ストレスからかじるような状態になっていったような気がします。

「ダメ」と布を取り上げられ、構ってもらえなくて、噛む布がどんどんなくなって・・・悪循環?

ストレスをぶつける対象がなくなったら、余計ストレスになるのでは・・・?

不安しかありません。

とった対策まとめ

私がそらの異食症に対してとった対策。

・洗濯カゴをフタつきのものにする

・衣類などを出しっぱなしにしない

・タオルなどは手の届かない高さにかける

・足ふきマットはお風呂のときのみ敷く

・留守にするときには、念のために洗面所のドアを閉める

・寝室に入れない

・寝床を段ボール製にする

・レースのカーテンを竹製に変更

・なるべく気のすむまで遊んであげる

布をかじることを叱っても、猫ちゃんには理解できないでしょうから、とにかく手の届く範囲に布類を置かないことを徹底しました。

また、ネットで言われていたものですが、猫ちゃんが布をかじっているときに、その対象物をパッと取り上げるのではなく、おもちゃなどで布から気をそらせてから、気付かれないようにこっそりとその布を撤去するといいのだそうです。

やはり、強制的に「取り上げられる」というのは、猫ちゃんがストレスを感じるようです。

私は、早く口から離さなきゃ!と焦って取り上げていたので、これは良くなかったですね。反省です。

理由は何なのか?

布を噛む理由は、何なんだろう?

これを解決しない限り、いつまでもこのような生活が続くのかと思うと、ゲンナリします(;´Д`)

猫の異食症は、生後数か月頃から1歳頃までによく見られ、成長とともに見られなくなる傾向があるとのことです。

自然とおさまればいいのですが。

猫ちゃんが布を食べる主な理由として、お腹が空いている飼い主の気を引くため母猫と早くに別れた消化器の不調ストレス繊維不足など、色々あるようです。

それらを参考に、そらの異食行動の理由を考えてみました。

甘えたい、かまってほしい

ネットで調べてみると、母親から早くに離れた子猫は、甘えたくてフミフミ行動がよく見られ、それはウールサッキングという、布を食べる行動に結びついてしまうことがあるとありました。

そらは、野良出身で、生後約1か月半で我が家へ来た保護猫です。

3匹兄弟のようでしたが、親猫とどれくらいの時期に離れ離れになったのかは分かりません。

そらは当初より、お気に入りのタオルを、フミフミちゅぱちゅぱするのが好きではありましたが、食べてしまうようなことはなかったので、甘えたいときには甘えたらいいと、なでなでしたりして見守ってあげていました。

このフミフミちゅぱちゅぱが、数か月前より頻繁にするようになったので、気にはなっていいました。因果関係が少なからずあるように思われます。

食感が好き、何かを噛みたい、歯の生え変わり

かじりグセが出る少し前には、束ねたロープなどを無心にガジガジするのが流行っていました。

そういえば、その頃からラックの脚(プラスチック)や椅子の脚(木)、ベッドの脚(鉄)もよく噛むようになってました。

もしかすると、歯の生え変わりの時期だったのかもしれません。

あと、現在そらのごはんは、ウェットフードで噛み応えがないので、もしかしたら物足りないのかも?ということも考えました。

かじりグセが出始める少し前からウェットフードを与え始めたので、関係があるかもしれません。

ストレス

布などをかじることで、安心する、落ち着く、ストレス発散になったりするのかしら?

もしそうだとすると、徐々にかじれる布がなくなっていってしまう(撤去される)状況は、余計ストレスになるのでしょうか?

遊び足りないというのもあるかもしれません。おもちゃも色々工夫したりして、なんとか遊んでもらえるよう、努力してみます。

かまってほしい、注目してほしい

私がお風呂へ行こうとしたり、遊びをやめたりするときにもよく見られた行動なので、「かまってほしい」気持ちが大きいのかもしれません。

布などをかじるときには、首を左右にぶんぶんと振る動作をするので、首輪の鈴が「チリン」「チリン」と鳴ります。

その音で私は「あ、また何かかじってるな!」と察して、飛んで行っていました。

それを繰り返すうちに、布をガジガジやれば、母ちゃんが僕のところに来てくれる、という式が出来上がってしまった可能性もあります。

なるべく、そらの気のすむまで遊んであげるようにしていますが、あまり構いすぎるのもいけないと思うので、その加減がよく分からず悩んでいます。

動物病院で相談してみた

バイトのTシャツを食べられたとき、ちょうど動物病院へ行く用事があったので、獣医さんに相談してみました。

すると先生、「あ~、それは治すのは難しいよ」と即答。

ネットでも、完治は難しいとあったのですが、本当にそのようです。

布を食べれないよう、留守にするときにはケージ飼いするか、布類を全てなくすか、という方法しかないそうです。

いまのところなんとか、そらの行動範囲内での布の撤去で対応できているので、ケージ飼いの手段は取らずに済みそうです。

また、獣医さんとお話ししていたときに、「飼い主の神経質、心配、不安などのマイナス感情が、猫ちゃんに悪影響を与えることがある」とおっしゃっていました。

確かにそうかもしれません。布などを食べてしまうのは危険なため、神経質になり、ストレスを感じ、イライラしていたかもしれません。

それをそらが感じ取って、余計悪い方へ症状が向いていたのかも。反省です。

愛情をかけて、根気よく異食症と付き合っていく

ある日ふと、そらはもしかしたら、「甘え方」が分からないのかもしれない、と思いました。

私が食事などのときに椅子に座っていると、ヒザの上へ乗ってきて毛づくろいしたり、寝たりしますが、抱っこされるのは、子猫の頃から嫌がります。

ゴロゴロ喉を鳴らすのも、すりすりしてくるのも、ごはんをおねだりするときくらい。

触られるのも、基本的に好きではありません。すぐに噛みついたり攻撃してくるので、怖くて手が出せないことが多いです。

そんな中、お気に入りのちゅぱちゅぱしていたタオルが取り上げられ、甘えられる対象がなくなってしまった。

異食行動が母猫の愛情不足のせいだとすると、私が愛情を注いであげないといけない、と思い、以前よりもやさしく声をかけたり、ちょっとしたことでも褒めてあげたり、叱る頻度を抑えたりしていくうちに、なんでもないときに足元にすりすりしてくるようになったんです。

頭や顔をやさしくなでてあげると、気持ちよさそうにすることも増え、アイコンタクトもよくするようになりました。

これでかじりグセがおさまるかどうかは分かりませんが、たくさんの愛情を注いであげたいと思っています。

とにかく今は、そらの手の届く範囲に布類を置かないこと、たくさん可愛がってあげること、意思疎通を図って、そらのストレスを軽減してあげること、このあたりのことに気を付けて、気長にこのかじりグセと付き合っていきたいと思っています。

【 追記 】

完治が難しいと言われているウールサッキングですが、そらは3度目の冬には、布を食べなくなりました。

が、まだまだ気は抜けません。これからも、気を付けていきたいと思います。

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