ミッキーマウスプラティが出産!稚魚の隔離・エサ・成長の記録

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2020年明け頃に本水槽の一員となった、ミッキーマウスプラティ。

しっぽにミッキーマウスのような模様がある、可愛い熱帯魚です。

食欲がとても旺盛で良く食べ、動きも活発で、上層から下層まであちこち泳ぎまくって、目を楽しませてくれてます。

そのプラティが先日出産したので、メスの妊娠・出産の兆候や稚魚の成長過程、稚魚へ与えたエサ、隔離の仕方などを記録することにしました。

目次

増えすぎ注意!

プラティは、グッピーと同じ卵胎生(らんたいせい)という繁殖形態で、卵を産むのではなく、お腹の中でふ化させた稚魚を出産します。

卵の状態だと、他の捕食者に食べられてしまいやすいですが、稚魚の状態で産まれてくれば、生存できる確率が上がります。

そのため、グッピーのように面白いくらい増えていくんですね。

産む稚魚の数は、初産だと3~10匹程度ですが、回を重ねる度に増えていき、最終的には30匹程度は出産するようです。

その出産を、約1か月の周期で繰り返すといいますから、そりゃ増えますわな。

さらに、プラティのメスって、出産後オスと交配しなくても、次回の出産ができるみたいです。1度の交配で2回産める。すごい生命力( ゚Д゚;)

我が家では、沢山増えすぎても困るので(これ以上水槽置けない)、本水槽で普通に出産してもらって、あとは自然に任せることにしました。

オス・メスの判別方法

プラティのオス・メスの判別は簡単で、見るべき箇所は「尻びれ」。

☝白がメス、青がオス

メスの尻びれは扇状に開いていますが、オスの尻びれは閉じられ棒状になっていて、これは、ゴノポティウムという交接器なのだそうです。

観察してみた結果、6匹のうち、白色の1匹のみがメスということになりました。

恐ろしく増えると言われているプラティ。メスが1匹だけだったので、少し安心しました(;^ω^)

このメスには、「白ちゃん」と名付けました。

妊娠・出産の兆候

我が家へやってきた当初2cmほどだったプラティたちは、沢山エサを食べて、いまでは大きい子で4cmくらいになりました。

最近やたらと、メスの白ちゃんが他のオスたちに追いかけまわされてるなぁ、と思っていたのですが、あれは交尾のためだったんでしょうか?

ある日、白ちゃんのお腹の大きさがすごいことになっていることに気が付きました。

【妊娠の兆候】

グッピーを飼っていたときもそうでしたが、お腹が四角い形になっている。これはきっと、妊娠しているに違いない、そう思いました。

その他の妊娠の兆候として、水底で動かずにぼーっとしてたり、他の魚が近づくと逃げたり、お尻の辺りが黒っぽくなり、稚魚の黒い目が透けて見えたりもするらしいです。

動かずにぼーっとしてるときは、「死んでる!?」と焦ることが多々ありました(;^ω^)

【出産の兆候】

私は、妊娠の兆候は分かりにくかったのですが、出産直前の行動はとても分かりやすかったです。

白ちゃんが、水槽のガラス面に鼻をつけたまま上下にせわしく行ったり来たりしていたんです。

なんかいつもと違う・・・もしや・・・、と思って白ちゃんの動きを追っていると、下へ向かってブリン!と激しい動きをしたときに、何か小さなものが飛び出たような気がした!

それが出産の瞬間でした。

産まれたての稚魚はこんなかんじ

これが、産まれたばかりの稚魚。黄色の体色と大きな目。

体調は4mmくらいかな。

出産が近いと感じ用意した、ウィローモスの茂みに隠れていました。

まだ泳ぎはヘタっぴで、どこかにつかまっていないと水流に流されそうです。

☝たまに底の方に陣取っている子もいます

今回の出産で確認できた稚魚は2匹。

もっと産まれていそうでしたが、きっと、メスを追いかけまわしていたオスたちに食べられたのでしょう。

2匹くらいなら、他の魚たちに食べられるリスクのある本水槽ではなく、隔離して確実に育ててみようかな。

ちなみに、今までの稚魚を見ていると、水面近くにいる子に比べて、水槽の底にいる子の生存率は低いような気がします。

成魚は、エサを探しに水底へ行くらしいので、水底にいる子は成魚に発見されやすいのではないかと思います。

稚魚隔離の方法

ということで、初産の2匹を、隔離して子育てしてみることにしました。

本水槽とは別の水槽に入れてもいいかなと思ったのですが、まだ小さい稚魚なので、なるべく親と同じ環境下の方がいいかも?と思い、隔離用のグッズを使用することにしました。

隔離用グッズで隔離

【産卵BOX】

隔離に利用したのは、「産卵ボックス」。以前グッピーを飼っていたときに使用したものです。

水槽内に吸盤で設置するもので、細いスリットが開いており、本水槽の水を共有することができます。

ボックスの中に、ウィローモスを少し入れてあげました。

【サテライト】

水槽内に設置する産卵ボックスに対し、水槽の外に引っ掛けて設置する「サテライト」というものもあるようです。

本水槽のフチに引っ掛けて、本水槽からの水を吸引できる仕組みのようです。

産卵ボックスのように水槽内の圧迫感がないし、稚魚の様子も見やすそうですが、水の循環量や水温の問題が気になる。

ちょっとジャマだけど、水槽内に設置する産卵ボックスの方が設置も簡単で、使いやすそうな気がします。

ただ、産卵ボックスは気を付けないと、こういうことになりますwww☟

本水槽の内側に吸盤で固定するのですが、本水槽と産卵BOXの間にすき間ができ、本水槽のお魚が、このように何かの拍子に入り込んで抜け出せなくなる可能性があります。

この状態・・・正直、発見したときは大爆笑しました。(2匹は無事でした)

隔離しない場合

隔離せずに本水槽内で自然に任せる場合は、成魚に食べられないよう、隠れ家を作ってあげる必要があります。

密な水草や、水面近くにウィローモスを浮かべていると、稚魚が自ら身を隠します

稚魚はたいてい水面付近に居ることが多いので、浮草があるともっといいかもしれません。

まだ泳ぎが達者でないので、水流の少ない場所を作ることも大事です。

稚魚のエサ

稚魚用のエサ

昨年、グラミー稚魚のために購入した、稚魚用のエサがまだ残っていたのであげてみました。

これは、細かい粉末状なので、小さな稚魚にあげる場合にはおすすめです。

少量をパラパラと水面へ落とすと、パクパク食べてくれました。

すり潰した成魚用のエサ

ためしに、成魚にあげているエサを指でこすって細かくすり潰し、水面へ落としてみると、食いつく食いつく。

結構大きめの粒にも食らいついてました。プラティの食欲はすごいのですが、稚魚のうちから旺盛でビックリ(;^ω^)

ブラインシュリンプ

この分だと、成魚用のエサでいいかも、と思ったのですが、ネットでよく見る稚魚用のエサ、「ブラインシュリンプ」を試してみたくなり、購入。

ブラインシュリンプは栄養価が高く、稚魚の成長が早くなるらしいですが、準備に手間がかかるので、グラミー稚魚育成のときは手を出さなかったのですが、簡単に沸かす方法を見つけたのでチャレンジしてみました。

塩水を入れた器にブラインシュリンプを入れて、水槽に浮かべて24時間待つだけ。

酸素を取り込むため、平らでなるべく大きめの容器がいいようです。

☝左上に浮いているのがブラインシュリンプが入った容器

稚魚が2匹だけなので、少量のブラインシュリンプを沸かしてみました。

21時間くらいでふ化したのですが、問題は、ふ化したあとの卵の殻。

このを水槽に入れてしまうとゴミになって水を汚すし、稚魚が殻を誤って食べすぎてしまうとよくない、とネットにありました。

そこで、ネットの情報を参考に、抜け殻とブラインシュリンプを分離させてみることにしました。

 ブラインシュリンプの入った塩水をコップに入れると、ふ化しなかった卵は下へ落ち、ふ化した抜け殻は水面へ浮く。

 光に集まるブラインシュリンプの習性を利用し、コップ中層部にライトを当て、中層に集まってきたブラインシュリンプをスポイトで吸い取る。

 吸い取った水は塩水なので、そのまま水槽に入れるのはNG。茶こしパックにスポイトの水を垂らし、塩水をこします。

 茶こしパックに水道水をかけ、残った塩水を洗い流す。

 茶こしパックのまま稚魚水槽へ入れると、ブラインシュリンプが水槽内へ泳ぎ出す。

 稚魚がブラインシュリンプを食べる。

ブラインシュリンプを産卵ボックスへ投下すると、追いかけて食べてくれてました。

なんか実験してるみたいで楽しかったけど、やっぱり面倒~(;^ω^)

成長速度は遅いのかもしれませんが、稚魚用のエサや、成魚用のエサでも問題なく食べてくれてるので、ブラインシュリンプをあげるのは、ほんとにヒマなときだけになりそうです。

稚魚の成長の様子

<生後 1日目>

体長:4mmくらい

<生後 5日目>

泳ぎが上手になり、エサをバクバク食べる

<生後 10日目>

体長5mmくらい

<生後 20日目>

体長:7mmくらい

【白ちゃん、2度目の出産】を見る

白ちゃん、2度目の出産

白ちゃんが再び出産しました。

確認できたのは3匹の稚魚。せっかくなので、1匹隔離してみました。

こうやって比較してみると、体格的には5倍くらいの差があります。初代稚魚が、スクスク育ってくれている証拠ですね♪

<生後 30日目>

体長:8mmくらい

ヒレがしっかりしてきて、魚っぽくなってきました。

シッポに、ミッキーの耳の部分がちょこっとだけ色づきました。

<生後 40日目>

体長:10mmくらい

よーく見ると、ミッキーの顔の部分が薄っすらと色づいてきました。

<生後 50日目>

体長:15mmくらい

ミッキーの顔の部分が、うっすらと濃くなってきました。

初代稚魚と、2代目稚魚の比較。

こうやって比べてみると、初代がだいぶ成長したのが分かります。

2匹いた初代の1匹が、お星さまになりました(´;ω;`)

その稚魚はシッポが曲がっていたので、それが原因なのかな?弱肉強食?弱い者は生きていけない世界なのかも。

【白ちゃん、3度目の出産】を見る

白ちゃん、3度目の出産

今回確認できた稚魚は2匹。気が付いたら1匹のみに。

これ以上増えたら困る、と思い、今度こそ自然に任せようと思っていたのですが、本水槽の水替えをする中、必死に耐える稚魚を見捨てることができず、結局隔離(;^ω^)

この日、稚魚用に小さな水槽を買ってきたので、稚魚たちを放流すると、のびのびと元気に泳いでました。

そして、これ以上稚魚が増えると困るので、メスの白ちゃんを本水槽から移動させました。

左がプラティのメス専用水槽、右が稚魚専用水槽。

初代稚魚は、恐らくメスなので、ゆくゆくはメス専用水槽へ移動予定です。

<生後 60日目>

体長:15mmくらい

シッポのミッキーが濃くなってきました。もう、立派にプラティです。

2代目稚魚が、頭の部分だけになった状態で発見されました。

産卵ボックスにいたときから、初代が2代目のことを追い回していたので、それが原因かもしれません。

3代目のことは追い回さないので、シッポが曲がっていた初代稚魚のように、2代目稚魚も、弱い個体だったのかもしれません。

厳しい世界です(´;ω;`)

【白ちゃん、4度目の出産】を見る

白ちゃん、4回目の出産

先日、メス専用水槽へ移動したメスの白ちゃん。ちょうどそのときお腹がパンパンだったのですが、水替え時にフィルターの掃除をしていたら、稚魚を発見しました。

フィルターを差し込む部分に稚魚が6匹!

給水口にスポンジをハメていなかったので、吸い込まれてしまってたみたい(;^ω^)

さすがにメス水槽に放流するのは気が引けるので、稚魚専用水槽へ合流させました。水合わせはしたけど、まだ小さいから、ショックを受けないか心配です。

初代稚魚は結構大きくなっているので、4代目たちを食べたりしないか心配でしたが、そのような様子はなく安心しました。

前述しましたが、プラティは1度の交配で2回出産できるみたいなので、白ちゃんはもう一度出産する可能性があります。

これ以上増えると困るんだけど(;^ω^)

<生後 90日目>

体長:20mmくらい

初代、だいぶ大きくなりました。

しっぽのミッキー模様もくっきり、プラティの特徴のひとつ、おなかのぷっくりも。

尾びれはやはり、扇状に開いているので、この子はメスだと思います。

もう成魚と一緒にしても大丈夫そうなので、折を見て、白ちゃんのいるレディース水槽へ移そう。

メスだと思ったら、オスだった

あれからしばらく経ち、現在稚魚水槽には、初代1匹(生後110日)、3代目1匹(生後60日)という現状になりました。

初代は、だいぶ大きくなりました。

☝左:親の白ちゃん(この1か月後頃にお☆様になりました)  右:初代稚魚

そしてこの頃、あることに気が付きました。

メスだと思っていた初代稚魚ですが、開いていた尾びれが閉じ、棒状に変化しました。

な、なんと、初代稚魚はオスだったようです(;^ω^)

ということで、レディース水槽ではなく、本水槽へのお引越しが決定しました。

稚魚を本水槽へお引越し

他の魚たちにつつかれたりしないかと心配でしたが、投入直後、すぐに水草の陰へ隠れて様子を伺い、数日で水槽内を自由に泳ぎ始め、他の成魚たちとも仲良くし暮らしています。

尾が曲がった稚魚

3代目ですが、初代よりも成長速度が若干遅いような。初代が異常だったのか?

3代目は、初代と色味が違い、ちょっと青っぽいです。(もちろん名前は「ブルー」)

最近ようやく、微妙にしっぽにミッキー模様が現れ始めたかな、というところです。

ちなみに、私が購入したプラティは、白、赤、青、オレンジの4種で、色は関係なく交配するので、どの色の子になるかという楽しみもあると、ペットショップの店員さんがおっしゃっていました。

3代目ブルーについて、小さな頃からちょっと気になっていたことがありました。

尾が曲がっているようなんです。

背中側へグイっと曲がっている。

ハンデがありながらも、3代目の中で唯一頑張ってここまで大きくなってくれていたのですが、先日、お☆様になりました。

エサも毎日元気にバクバク食べていたのですが、フィルターを新しいものに変えた直後だったので、環境の変化が影響したのかなぁ・・・。

悪いことをしました(´;ω;`)

プラティを増やすのは超簡単だけど、増えすぎないよう管理をしよう

プラティは卵ではなく、稚魚を出産したり、出産ペースが早かったりして、ものすごく増えやすいので、注意が必要です。

気が付いたら水槽の中が超過密!になっているかもしれません。

ちょっと酷ですが、時には、出産しても自然に任せることも必要かもしれません。

稚魚の成長の様子を見たい場合は、小さな水槽に親水槽の水ごと引っ越ししてもいいかも。産卵ボックスよりも、格段に観察がしやすいです。

稚魚から日に日に大きくなっていくプラティを観察できて、とても楽しかったです♬

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