先日、玄関からの脱走防止で廊下に格子戸を作成、設置しましたが、危険が沢山あるキッチンも、そら君が侵入できないよう対策をしなければ、と思っていた矢先、事件が起きました。
外出から戻ってくると、どこからともなく、シャァァァァーーーーーーーーー!という水の出る音が聞こえる。
慌ててリビングへ行くと、キッチンの蛇口から水がダーダーと流れ出ていました。
蛇口は冷たーくなっており、長時間出っ放しになっていた様子。
す・・・水道代がバカにならない( ;∀;)
犯人であろうそら君は、「おかえり~♪ごろにゃ~ん♪」といつも通りのお迎え。
それから超特急で、キッチンへの侵入防止策として、リビングとキッチンを隔てるドア(引き戸)を作成しました。
目次
イメージを図面にしてみた
イメージしたものを図面にしてみました。
<施工前>
<施工後イメージ>
作業台から垂れ壁までの空間には、玄関の扉にも使用した「LABRICO ラブリコ」を使って支柱を立て、木製の柵を取り付けます。
ちなみに最初は、図面のように、支柱を垂れ壁で突っ張るつもりだったのですが、キッチン側の天井までに変更しました。
開き戸より引き戸
さて問題は、通路のドアをどうするか。
最初は、玄関脱走防止扉のような格子戸を作って設置するつもりだったのですが、よく考えると、そんなに広くないキッチンなので開き戸にしたら、ものすごくジャマで不便じゃね?ということに気が付いたのです。
ここはやはり、スペースを気にせず使用できる、引き戸がよいだろうということになりました。
ポリカーボネートというアイテム
そこでネットで色々と調べ、アコーディオンカーテンや、折れ戸などのアイデアも色々出てきたんですが、出来合い物を買うとなると結構なお値段する・・・。
そしてたどり着いたのが、ポリカーボネートというアイテムでした。
プラスチック製の板状のもので、断面は先のプラダンのような感じで軽く、カッターなどで簡単に加工できる。
枠には、専用のプラスチック製の枠をはめ、レールなどを窓枠に設置すると、簡単に内窓が完成。
透明色ものもあるので、明るさを損なうこともない。
既存の窓の内側に「簡易内窓」として設置すると、冷房・暖房効果が高められるそうな。
ネットで見てみると、お風呂の窓や部屋の窓に、寒さ対策でこの「簡易内窓」を自分で設置している人がチラホラ。
こ、これだ。
値段もそう高くない。
ビッグサイズのポリカーボネート発見
実は、行きつけのホームセンターでも、ポリカーボネートは気にはなっていたアイテムでした。
ただ、我が家のキッチンの通路に設置するとなると、高さが193cmのものが必要になってきます。
なかなか193cmクラスの商品が見つからなかったのですが、ようやくビッグサイズのものを発見。
「光 ポリカ中空ボード 透明 KTP2194W-1(2枚入)」というものです。高さ2100mm、横910mm、厚さ4mm。
そして、それにハメる枠ですが、これもビッグサイズのものを発見。
「光 簡易内窓フレーム&レールベランダ・大きい窓用セットPTW−G ホワイト」で、フレームの長さが2100mmありクリアー!
フレーム 2,100mmX6本
上レール 2,100mmX1本
下レール 2,100mmX1本
横カバー 2,100mmX2本
傷防止フェルト・スライドシート
フレームが6本って、どういうこと?と思ったのですが、ボード2枚で引き違いの扉を作る想定なので、1枚に縦2本使用で、2枚で4本、あとの2本は、半分に切断して横用に使用するので、計6本。ということになります。
そして扉の取っ手として、「光 簡易内窓用取っ手PTT9551パック2個入り PTT955」も購入。
この3点は、同じ「光」というメーカー?のものだったので関連商品で選びやすかったです。
出来合いのものを買うよりも、だいぶ安くつきました。
作業台上の格子柵作成
まずは、作業台上に設置する格子の柵を作成しました。
材料
支柱にハメるLABRICO ラブリコは、事前に通販で購入済み。
ホームセンターで購入したものは、
・支柱となる2×4材が2本
・角材20本
・支柱と柵を連結させるL字金具
前回は格子の部分に丸棒を使いましたが、ホームセンターに丸棒の在庫が少なかったので、角材にしました。
縦の角材は91cmのものが売ってあったので、それをそのまま使用。
91cmだと、上部に隙間が空きますが、さすがにここまで登ってこれないだろうと計算しています。(たぶん)
横の角材と2×4材は、ホームセンターでカットしてもらいました。
柵を作る
前回と同じように、縦の木材を上下の木材で挟み込んでビスで1本1本留めていきます。
ビスがねじ込んで行きやすいように、最初に穴を開けておきます。
この工程をやっておかないと、ネジが入りにくかったり、木が割れたりするので、大変ですけどやっとかないと。
そして、完成~♪
ホームセンターで切断した断面のバリを取ったりもしたので、だいたい2時間くらいかかったかな。
だいぶ手馴れてはきましたが、やはり1本1本ビスを埋めるのは、しんどい作業です(;´Д`)
作業台上に格子柵を設置
ここからは、父に手伝ってもらいます。
支柱を作業台から天井へ突っ張ろうとすると、垂れ壁のキッチン側に電源コードが通っていて、そこがキッチン側へちょっと出っ張っていることに気が付きました。
ここは父のアイデアで、コの字型に支柱に削りました。これで、この出っ張りを除けて支柱が設置できます!
そして支柱の垂直に気をつけながら天井と突っ張り、L字金具でしっかりと固定。念の為に、支柱も固定しておきました。
そして柵を取り付ければ・・・
完成です♪
ステキ~♪丸棒じゃないからどうかなぁ~と思ってたけど、いい感じです♪
ポリカボネート扉を作成
そしてお次は、通路に設置する引き戸。
今回購入した簡易内窓セットは2枚組なんですが、今回必要なのは1枚なので、1枚だけ扉を作ることに。
レールを取り付ける
まずは、ドアをスライドさせる「レール」部分を、両面テープで貼り付けていきますが、ここで悩んだのが、既存のふすまの、レールの溝です。
ここに簡易内窓用の「下レール」を貼り付けるとなると、この既存のふすまの溝がジャマ。
そこで、ホームセンターでちょうど良い大きさの木材を買ってきて、ふすまの溝を埋めました。
『にゃにやってるの?』
上部の既存レールの溝に合う大きさの木材がなかったため、上の既存レールはそのまま利用することにしました。
では、続いて「横カバー」取り付けます。
両面テープ(別途購入)で貼るだけなので簡単に設置できます。
次に、「下レール」取り付け。
ポリカボードをカット
ポリカボードをカットします。
これが今回購入したポリカボード。
縦2100mm、横910mmあるので、なんせデカい。
断面はこんな感じになっています。
本島は、横幅を75cmにしたかったのですが、父の「このまま使え」というお達しで、91cmのままにし、高さのみカットすることになりました。
フレームセットの説明書に、ありがたいことに採寸の計算式が載っていたのですが、今回は「上レール」は既存のふすまのレールを利用することにしたので、この計算式が使えませんでした。
不要な長さを省いて計算し、その上失敗したときのことを考えて、少し長めにカットしました。
フレームをはめ込む
続いて、カットしたポリカボードに「フレーム」をはめていきますが、この工程はひと苦労しました。
フレームの断面はこうなっています。
左手に隙間が開いています。
ここにボードを、うまいこと入れ込んでいきます。
☟こんなかんじで
最初にボードの先っちょを入れ込んで、ゴムハンマーで叩きながら、徐々に端の方から入れ込んでいきます。
説明書にも書いてあるのですが、ボードのカット面が開いていると、フレームの隙間に入りにくいので、テープなどでカット面を閉じると良いそうです。
この細工は、面倒でも必ずやった方がいいです。
私と父は、この細工なしで作業し、途中までは順調に入ったのですが、一部だけどうしても入ってくれない部分が発生。
力ずくで入れようと、ハンマーで叩きすぎ、ちょっとボードがふにゃってしまいました。
慌ててセロテープでカット面を閉じてみたんですが、ふにゃってしまったせいか、やはりうまく入らず。
結局、入り切っていない状態で、そのまま使ってみることにしました。
大失敗を発見
縦のフレーム2本が終わり、横のフレームを入れ込む作業をしたときに、失敗に気が付きました。
何も考えず、縦のフレームをポリカボードの縦の長さと同じ長さにカットしたのですが、横のフレームをはめ込んだら、こんな状態になりました。
縦のフレームの長さが足りない!?
フレームにはボードが入らない余白の部分があるのに、その余白部分の長さをプラスするのを忘れていたのです。
でもまぁ、もう切ってしまったものはしょうがないので、「見た目が少し悪いってだけだから、大丈夫っしょ」ということで、このまま使用することに。
しかしこれが後に、そらのキッチン侵入を許してしまうことになるとは・・・
レールに扉をはめる
さぁ、なにかと不細工ですが、扉の部分が完成しましたので、レールにはめてみましょう♪
今回は、簡易窓用<下>レールは使用するので取り付けましたが、<上>レールは使用せず、既存の「ふすまレール」を利用します。
父が、張り切ってはめてくれました。
はまる・・・
はずだったのですが・・・
大失敗を発見
またもや失敗です。
既存のレールを使用するということで、扉の縦の長さを適当に計算し、しかも少し長めにカットしたつもりなのですが、短い!レールに届かない!という事態が発生。
ガビーン。
なんでだ?
唖然とする2人。
今回購入したセットは2枚組。最悪、もう1枚予備があるにはある。でも、今の2人には、イチから作業する気力体力は残っていません。
そこで私はひらめきました。
なんとかしてこの既存のふすまレールに、簡易窓用の<上>レールを取り付けられないか?と。
父と案を出し合い、ビスでなんとか(無理やり)既存のレールの下に簡易窓用のレールを取り付けることができました。
これでどうだ、とはめこんでみると・・・
ガビーン。
今度は長すぎる。
はまるにははまったのですが、縦の長さがかつかつでドアがスライドしません(;^ω^)
仕方なく、フレームを1本はずし、5mmほどカットすると、ようやくスライドさせることができました。
長かった(;^ω^)
付属品の活用
スライドはするのですが、なんだか扉の開閉がスムーズに動かない。そうそう、付属品があったことを思い出しました。
「キズ防止フェルト」と、「スライドシート」です。(真ん中のは別売りの取っ手)
何に使うのか不明だったのですが、説明書をよく見ると書いてありました。
フェルトは、内窓同士の緩衝を防ぐもの、スライドシートは、扉の底面に貼り付けると滑りがよくなるのだそうです。
スライドシートを貼ってみると、さっきまでと全然違う。これは忘れずに貼ったほうがいいです。
一緒に購入した取っ手ですが、厚みが薄いので指がかかりにくいです。何か別で取っ手を購入し、取り付けたいと思っています。
キッチン侵入防止対策完成!
そしてこれが、完成後のキッチンです。
透明なので、姿がよく見えます。
キッチンから追い出されたそら君は、中へ入りたい一心でこんな行動を。
ちょっとだけ足場が出来てしまっているので、そこに脚をかけ一生懸命登ろうとしています。
2度ほどチャレンジして、結局登れなかったので最近では諦めたようですが、大きくなったら超えられるかも?そのときには、上の空いてるスペースを埋めなきゃ。
長い構想の末、ようやく完成した力作。これで私は安心して外出できるようになりました(*‘∀‘)ヒャッホ~ウ
◆簡易窓のフレーム、レールのセット