オス猫のそら君は、生後約7ヵ月半。
そろそろやるか・・・。
去勢手術。
メス猫の避妊手術は、望まない妊娠を避けることが主ですが、オス猫の場合は必要なの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
うちの父がそうでした。「なんでやるの?」と不思議がっていたので説明しました。
目次
オス猫の去勢手術が必要な理由
オス猫は、マーキングのための尿スプレーが相当臭いらしいのです。
他には、繁殖期に鳴くメス猫の声を聞くと、オス猫が外に出たがるとか。完全室内飼いの猫ちゃんでも、出たがるんじゃないかな?
また、メス、オス共に色んな病気が防げるということもあるみたいです。メスは、卵巣や子宮などの病気。オス猫は、精巣や睾丸などの病気。
それにオス猫は、発情期の攻撃的な行動がなくなって大人しくなるそうです。
うちの場合は、尿スプレー防止と、完全室内飼いなので外へ出たがらないようにと思い、去勢手術をすることにしました。
手術が可能な時期
ネットで調べてみると、「手術は早いにこしたことはない」とか、「いやいや、早すぎると身体の正常な成長ができない」とか、様々。
手術を受ける時期を動物病院の先生に聞いてみたところ、生後6か月頃からするのがいいよ、とのことでした。
猫ちゃんは、生後9ヵ月~1歳くらいから初めての発情期を迎えるのですが、一度でも発情期を迎えると、治まるはずのスプレー行為が収まらない猫ちゃんもいるみたいなので、この生後6か月~8か月の間にしておいた方が無難だなと思いました。
1泊か?日帰りか?
いま、ワケあって動物病院のセカンドオピニオンで2カ所目の病院に通っています。
そら君がうちに来た時から通っているA病院は、オス猫の去勢手術でも1泊のお泊りになるということでした。
ですが、2件目のB病院は、日帰りでできるとのこと。
知らない場所で、知らない人に警戒しながら過ごすのは相当なストレスでしょうから、なるべくなら短時間で帰らせたいもの。
ということで、日帰りで手術ができるB病院にお願いすることに。
手術当日の9時に来院、その日の15時にお迎え、ということになりました。
手術の方法
私としたことが、軟便の話とか、トイレの話とかに夢中になって、手術の方法などを聞くのを忘れていました・・・。
私も初めての手術で動揺していたのでしょう(;^ω^) 本音を言えば、病院側からちゃんと説明をするべきでは?と思いますが。
術前の血液検査をして、抗生剤の注射をすることは、料金のこともあり聞いていました。
ネットで見ると、麻酔はオス猫の場合でも全身麻酔のようです。そりゃそうですよね。眠らせておかないと、部分麻酔では暴れてしまうでしょうからね(;^ω^)
そして、ちょっとメスを入れて睾丸(精巣)を取り除くみたいです。
術後のお迎え
そら君を15時にお迎えに行くと、受付カウンターの上にトレーに乗った睾丸がふたつ・・・。
参考までに画像を添付します。苦手な方はスルーしてください(^-^)
☟画像
す、すげー。
マジマジと見てしましました。
銀杏くらいの大きさの白っぽい睾丸?に、ひょろ~っと管のような2,3cmくらいのヒモがくっついています。睾丸?の部分は、しいて言えば雰囲気が「焼き鳥のズリ」、みたいな感じです。
「持って帰ります?」と聞かれましたがさすがに遠慮して、代わりに写真を撮らせてもらいました。
そして血液検査の結果と説明、今晩の食事の説明と、患部、体調などの説明。患部を少し切って糸で塗っているけど、そのうち溶けてなくなる糸なので抜糸はしなくてもいいそうです。
そして、料金を支払い、助成金の説明を聞いて終了。
そら君はもうお目覚めになっていましたが、キャリーバッグの中で大人しくしていました。
費用
今回の手術の費用は、およそ28,000円ほどでした。
手術代と、術前の血液検査と、抗生剤の注射代が含まれます。安くはない出費でしたが、仕方ないですね。きちんと血液検査もしてもらえれば安心だし。
手術前後の食事
手術前の食事でもふたつの病院で違いがありました。
A病院では、手術前日の夜ごはんから絶食だったのに対し、B病院では当日の朝ごはんから絶食ということだったので、その点でも気持ち的に楽でした。
「お腹が空いたよ~」とごはんをおねだりされるのも、心苦しいですから(;^ω^)
術後の食事の注意点としては(B病院)、夜ごはんは欲しがればあげてもいいけど、吐いてしまうこともあるので少量にし、お水も一気にゴクゴク飲ませないよう、お皿にはほんの少しずつ入れて飲ませるように、とのことでした。
翌日からは、いつも通りあげてもOKとのこと。
手術を終えて家に戻ったそら君、しばらく1人でゆっくり休ませていましたが、いつものごはんの時間になると私のいる部屋へやってきて、ごはんのおねだり。
おお、お腹は空くようです。少し安心しました。
病院で言われた通り、普段の半分の量をあげてみるとペロっと平らげましたが、「もっとくれ~」とはせがんできませんでした。
やはり普段とは違うコンディションなんでしょう。
そのあと、ノドが渇いたのか、お水をお皿から少し飲んで、あとはひたすら寝ていました。
術後の様子
手術当日
病院から家に帰ってくると、すぐに患部をペロペロしはじめました。
エリザベスカラーという、術後の幹部を舐めないよう首から顔にかけて筒を取り付けるものはありません。
他の病院ではあるのかしら?先生、もしかしてカラーつけるの忘れてない?
結構しつこく舐めるので心配になり病院へ電話してみましたが、舐めても問題ないとのことでした。
ちょいと失礼して、患部を見せてもらいました。タマタマがあった場所の毛が少し剃られていて、透明の糸が結んであります。うう、痛々しい(>_<)
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血液検査の注射をした首元の毛も少し剃られていました。
そのあとも、落ち着きなくウロウロしていました。心なしか下半身がフラフラ・・・気のせいか、内またになっているようにも見える(;^ω^)
私が撫でようと手を伸ばしても、スイっとかわして一人になろうとしていたので、しばらく私は別の部屋へ行きそっとしておくことにしました。
夕方には、ごはんを少し食べて、晩にはお気に入りのボールで遊び始めました。本人はもっと遊びたがっていましたが、さすがにちょっと不安だったので途中で遊びをやめさせました。
そのあともことあるごとに患部をペロペロ。
手術の日から6日後くらいまでは、頻度こそ徐々に減っていきましたが患部を舐めていました。7日目くらいからは、あまり気にしている様子はありませんでした。
術後初めての排泄ですが、病院から戻ってきてしばらくするとトイレへ入り、おしっこ。「痛くないのかなぁ・・・」と私の方がヤキモキしながら見守りました。
うんちは、晩ごはんを食べてすぐ、ほんの少し、水分のないかんじのうんちが出ました。朝ごはん抜きで昼ごはんもなしでしたから、出るもんないですよね。
術後1日目
やけに大人しい。
ですが、昨日病院から戻ってきてからの「甘え」がすごいです。すぐにヒザの上へ乗ってくるようになりました。
知らない場所へ連れていかれて恐ろしい目に(笑)あったので仕方ないですかね(;^ω^)
うんちは、夕方と晩に2度、少量でした。
術後2日目
舐めすぎなのか患部が赤くなっているような気がしましたが、様子を見ることに。
この日もおもちゃであまり遊ばず、ゆううつな雰囲気。朝ごはんを少し残したしたので心配になりましたが、昼以降はちゃんと食べきり、晩は結構遊んでいたので安心しました。
ウンチが朝、昼、晩と3度。そら君は普段は1日2回なのですが、抗生剤の影響で下痢になる子がいるそうなので、その影響かもしれません。
最近軟便が続いているので、もっと下痢になるかと思いましたが、なんとなく形はあるので様子を見ます。
術後3日目
患部の赤みはおさまってきたので、大丈夫かな?引き続き様子を見ることに。
ウンチは、朝と晩の2回に落ち着いたようです。
術後4日目
患部の赤みは落ち着き、乾燥してきた感じ。
新しいおもちゃで、いつも通り元気に遊んでいました。
術後6日目
病院で購入しているフードを買いに病院へ行ったので、朝いち撮影した患部の写真を先生に見てもらうと、「うん、こんなかんじです。順調ですよ」とのことでした。
術後7日目
今日は、患部を気にして舐めている姿を見かけていないような気がします。
ようやく落ち着いてきたみたいですね。
助成金のこと
私が住んでいる市では、ワンちゃん、猫ちゃんの不妊手術に対して助成金が出るそうで、利用することに。
野良犬、野良猫を増やさない、殺処分を少しでも減らすための対策です。
市役所で、手術の領収書を持参し助成金の申請をすると、請求書が発行され、請求書を提出すると助成金が振り込まれるシステムのようです。
助成金を受けられる条件が少しあります。その市に居住している、市税をちゃんと払っている、犬の場合は狂犬病予防注射をしている、1世帯につき年に1頭まで、市から指定を受けている動物病院で手術を受けること、などなど。
また、予算には限りがあり、補助が締め切られる場合があるとのこと。助成金を利用する場合は、事前に利用条件を確認しておきましょう。
去勢手術を体験して
以上、「初めて」で「これっきり」の去勢手術体験でした。
手術から1週間が経ち、いまのところ問題なく過ごせて安心しています。
食欲もあり、排泄もちゃんとできています。術後しばらく元気がなかったのですが、今はいつも通りのそら君に戻りました。
1泊して術後の様子を病院で診てもらうのも安心ですが、猫ちゃんはなるべくストレスを受けないようにしてあげたいもの。
そら君は今月、ペットショップへ1泊しています。それに今回は手術を受けるというストレスもあり、必要以上のストレスを与えたくなかったということもあり、今回は日帰り手術を選択しました。
病院によってシステムが違うようなので、できるなら数件聞いてみて検討するといいかもしれませんね。