ペットコーナーを物色していると、なんと沢山の「おやつ」があることか。私が食べるわけじゃないのに、なぜかテンション上がります。
猫ちゃんにおやつを「あげる派」と「あげない派」、色々と理由はあると思うのですが、我が家では「あげる派」です。
最初にあげはじめたのは単純に、『愛猫そらの喜ぶ顔を見たい』、という思いからでしたが、今では、『攻撃行動への対策』としておやつを与えています。
猫におやつは必要なのか?あげるとしたらタイミングや量はどうしたらいい?
ということで今回は、おやつについて考えてみたいと思います。
目次
猫にとっておやつは必要?
結論から言うと、猫におやつは、絶対あげないといけないものではありません。
私たち人間は、子供の頃から色んなものを食べ、果物やお菓子の美味しさ、おやつの楽しみを知っているので、「おやつ」という響きだけで胸が躍りますが、「おやつ」の存在を知らない猫にとっては意味をもたないこと。
主食であるフードだけを食べていれば、生きていけるので充分なんです。
ただ、一度「おやつ」という魅力的な食べ物の存在を知った猫は、「おやつ」という言葉を聞いただけでも反応して、「おやつ、食べたい!」とスリスリしてくるでしょう。
食いしん坊な子なら、しょっちゅうおねだりしてくるかもしれません。主食におやつ、食べすぎると肥満のもとですし、健康にあまりよくありません(;^ω^)
でも、きちんとルールを守ってあげれば、おやつをあげることにはメリットがたくさんあります。
おやつをあげる目的・メリット
おやつをあげる目的と、得られるメリットを考えてみました。
◆コミュニケーションをとる手段
◆食欲がないときのトッピングに
◆ウェットタイプで水分補給ができる
◆一緒に薬を与える
◆いい子にしていたときのご褒美
◆距離を縮めたいとき
◆しつけ、トレーニングをするとき
室内飼いの場合は普段の刺激に乏しいので、美味しいおやつが食べれるということは、猫ちゃんにとって最大の楽しみ。
ただ、単純に「喜ぶ顔が見たい」というよりは、何か目的があった方がいいかもしれません。
おうちに来たばかりの慣れていない子と仲良くなりたいときや、爪切りやブラシなどのケアをお利巧にできたご褒美、おやつに薬を混ぜたりして服薬させる、などなど。
普段水分をあまり摂らない猫ちゃんだったら、ウェットタイプのおやつをあげれば水分補給も兼ねることができるので一石二鳥です。
我が家の場合は、クリッカートレーニングのときと、攻撃行動への対策、水分補給などを目的としておやつを活用しています。
トレーニングにおやつを用いるのは、おススメですよ♪
そらは、美味しいおやつ欲しさに頑張ってくれます(^^)
おやつをあげるタイミング
おやつをあげるタイミングは、しっかり見極めないといけません。
例えば食前に食べてしまうと、主食であるごはんを食べない場合があるからです。
なので、食事と食事の間や、食後、夜寝る前などにあげるのがグッドタイミング。
我が家では、主食のウェットフードを食べた少しあとに、ドライタイプのフードをトレーニングを兼ねてあげて、ウェットタイプのおやつを就寝のタイミングであげています。
就寝のタイミングであげているのは、私が寝ようとする行動を察知して攻撃してくるのを防ぐためです。
お皿に出したおやつを夢中でペロペロしているスキに、私はドアを閉めて寝室へ移動するんです(;^ω^)
あとは、そらが嫌いなブラッシングのときに、ウェットタイプを使用します。お皿を一生懸命に舐めているスキに、ブラッシングをしてしまうんです。
おやつは、そんな使い方もできるんですよwww
また、おやつの味を知ってしまった猫ちゃんは、必ずといっていいほど「おねだり」をしてきます。
可愛らしい声(いつもより甲高い)、悩ましい上目遣い(ウルウルしている瞳)、足元にからみつくスリスリ攻撃(普段よりも激しい頭突き)・・・
自らの可愛らしさを知っている彼らは、あらゆる手段を使っておねだりしてきます。
我が家のそらは「お手」ができ、おやつのときには「お手」をして食べるのが常なのですが、おやつのタイミングでないときにも、私の目を見つめて、求めてないのに自主的に「お手」をしてくるんですwww
その可愛らしさゆえ、今まではあげてしまっていました(;^ω^)
ですが、攻撃行動の相談をしている行動診療の先生から、おねだりに答えてしまうのはよくないと言われ、今では、おねだりしてきそうになったら、さりげなく目をそらすようにしています。
心を鬼にして・・・。(辛い)
おやつの種類・選び方
ペットコーナーへ行くと色んな種類のおやつがあって、目移りしちゃって、どれにしたらいいか迷ってしまいますよね。
そんなときは、「おやつをあげる目的」を設定してみるといいかも。
クリッカートレーニングなどを目的とするなら、手軽にポイっとあげられるドライタイプ。
水分補給を兼ねたい場合は、ウェットタイプ、など。
他にも、ジャーキータイプやフリーズドライタイプなど種類があるので、どういうタイミングで、どのようにあげたいのかなど、考えてみるといいかもしれません。
また、ちょっとひと手間かけれるのであれば、手作りおやつもいいですね。
鶏のささみをボイルしたものなども、猫ちゃん喜びます♪
そらにも一度、ボイルしたささみをあげたことがありますが、ウマウマいうて食べてましたよ( *´艸`)
また、歯磨き効果のあるものや、フンなどのニオイを抑えるものなど、プラスアルファ的なおやつも沢山あるので、そういったケアも兼ねるのもいいですね。
ちなみに我が家では、トレーニングに使用するドライタイプのおやつには、「おやつ」ではなく、主食のカリカリをあげています。
現在あげている「ロイヤルカナン ユリナリーケア」が好きみたいで、わざわざ買ってきた「おやつ」でなくても、このカリカリで充分満足してくれているからです。
ですので、猫ちゃんの大好物であれば、「おやつ」の種類にこだわる必要はないのです。
注意すること
おやつをあげるタイミングを決めて、魅惑のおねだりに屈しない精神を持っていれば、おやつをあげることに関してはメリットが多いのですが、注意点もあります。
◆摂取カロリーに気を付ける
猫の体重や身体の状態によって、1日に必要なカロリーの目安は決まっています。
1日分の主食におやつを上乗せしてしまうと、肥満へまっしぐら、なんてことにもなりかねません。
1日に与えるおやつの量の目安は、1日の総カロリーの10~20%だそうです。
おやつのパッケージに記載されているカロリーを確認して、おやつのカロリー分をその日の主食から減らしておきましょう。
また、もともとカロリーの低いおやつを選んでおけば、トータルの摂取カロリーをあまり気にせずあげることもできます。
例えば、現在そらが食べているおやつ「モンプチナチュラルキッス 下部尿路に配慮」であれば、1袋10g入りのカロリーは約2kcalしかないので、私はシビアに考えずに与えています。
◆原材料・添加物などを確認する
普段あげるフードでもそうですが、原材料や添加物など、不安な要素がないか確認は必須です。自分で納得のいくものをあげるようにしましょう。
ちなみに、人間用のジャーキーや煮干しなどには、塩分や添加物など沢山入っているので、絶対に与えちゃダメです。
◆主食とおやつをはっきり区別する
ペットのおやつは、嗜好性の高い食べ物です。
おやつの美味しさを知ってしまった猫ちゃんは、ワガママになり、主食であるいつものフードを食べようとしなくなるかもしれません。
いつものフードを食べずにいたら、美味しい方がもらえると学習してしまうからです。
おやつだけでは1日に必要な栄養を補うことはできないので、主食はしっかりと食べてもらいましょう。
◆病気などで療法食中はおやつを与えない
病気の治療などで療法食を食べなければならない期間中は、それ以外のものは食べない方がいいようです。
もし、どうしてもという場合は、獣医師さんと相談してみましょう。
◆子猫にはおやつをあげない
子猫は、まだ生育途中のため消化器官などが未発達なので、おやつは控えた方がいいみたいです。
そらが生後2か月頃に、「1歳までの子猫用」というおやつをあげたとき、下痢を起こしてしまったことがありました。お子様のそらにはまだ、早かったようです。
◆体調に変化がないか様子を見ながらあげる
そらの下痢のように、特に初めて口にする食べ物というのは、時として身体に異常をきたしてしまうこともあります。
そらは子猫の頃は特にお腹が弱く軟便傾向が強かったので、たまに変わったものを食べるとすぐに下痢になっていました。
フードと同じくおやつの場合も、少しずつあげてみて体調に変化がないか様子を見てあげましょう。
猫ちゃんとおやつタイムを楽しもう
猫ちゃんが目を輝かせる「おやつ」。
美味しそうに食べる様子を見ていると、こちらまで幸せな気分になります♪
基本的には猫ちゃんにおやつは必要ないけど、飼い主さんがおやつをあげるタイミングや量などをちゃんと決めてしっかり管理ができるなら、猫ちゃんにおやつをあげることには大賛成!
トレーニングやコミュニケーションに利用すれば、飼い主さんと猫ちゃんの距離を縮める良い手段にもなります。
ペットにおやつをあげることが、ただの「飼い主の自己満足」になってはダメ。
くれぐれも、あげすぎには注意して、猫ちゃんのおやつタイムを一緒に楽しみましょう(^^)/