LIONの『ニオイをとる砂』を使い始めて、1か月が経ちました。
愛猫そらも気に入ってくれて、システムトイレを使わなくなり、猫ちゃんは鉱物系の砂が好き、というウワサはほんとなんだなと実感。さすが人気のある猫砂です。
でも、そんな『ニオイをとる砂』にも、デメリットがないわけではありません。
固まり具合は?
ベントナイトって大丈夫なの?
などなど、口コミと私の感想を交えながら、『ニオイをとる砂』がどんな猫砂なのかを、もっと深く探っていきたいと思います。
目次
ニオイをとる砂はこんな猫砂
歯磨き粉や歯ブラシなどのメーカーで有名なライオン商事㈱は、ペット用のシャンプーやトイレ用品なども扱っていて、『ニオイをとる砂』も、そのうちのひとつです。
ニオイをとる砂の特徴
『ニオイをとる砂』は鉱物製で、ベントナイトと消臭・抗菌剤でできています。特徴は、ガッチリ固まり、粉が舞いにくく、アンモニア臭を長時間抑制すること。
原産国は日本。国産だと、なんとなく安心感ありますよね。
砂粒は基本は白色、ところどころに青色の粒が混じっています。可燃ゴミとして出すことができます。
おしっこを吸収すると、このようなボール状になります。かなりガッチリ固まっています。
ただ、おしっこボールと周りの砂との境界線部分はには、くっついていかない砂もあり、おしっこを吸って色の変わった(グレーっぽい色)部分が少々取り残されます。
それを残しておくと、ニオイの原因になってそらが嫌がるかなと思い、私はスコップの端っこ部分でこまめにすくい上げて捨てています。
時間がないときや、ボールがくずれてしまっているときには、お玉で一気に拾い上げています。
ちなみに、『ニオイをとる砂』を使っていると、たまーに、赤色の砂がでてくることがあります。
最初見たとき、「血尿!?」と驚きましたが、赤いのはそのひと粒のみで、周りの砂は普通に白かったので、血尿ではない、という結論に至りましたが、最初はビックリしました(;^ω^)
この写真では、砂の中から探しまくってようやく見つけた4粒お皿に乗せています。探すのが大変なくらい、見つかるのはごくまれです。
砂が古くなると色が変わるものがあるのか?と思いましたが、新品の袋からも見つかったので、砂の新旧は関係なさそうです。
なんで赤いのかは分かりませんが、ほんとにごくわずかしか混じっていないので、特に品質に問題はないかと思います。
猫砂のラインナップ
鉱物系の砂の他にもラインナップが沢山あるので、猫ちゃんの好みに合わせて選ぶことができるのも、魅力のひとつです。
固まるタイプ | 鉱物系 | ニオイをとる砂(5ℓ) |
ニオイをとる砂 フローラルソープの香り(5ℓ) |
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ニオイをとる砂 リラックスグリーンの香り(5ℓ) | ||
ニオイをとる砂 7歳以上用 鉱物タイプ(5ℓ) | ||
ニオイをとる砂 軽量タイプ(5ℓ) | ||
紙系 | お茶でニオイをとる砂(7ℓ) | |
ニオイをとる砂 7歳以上用 紙タイプ(7ℓ) | ||
ニオイをとる砂 紙の猫砂(10ℓ) | ||
木系 | ポプラでニオイをとる砂(5ℓ) | |
おから系 | ニオイをとるおから砂(5ℓ) | |
システムトトイレ用 固まらないタイプ | 木系 | ひのきでニオイをとるチップ(3.5ℓ) |
シート | ひのきでニオイをとるシート(12枚) |
ちなみに、軽さに魅力を感じて「軽量タイプ」を試してみたことがありましたが、砂自体のニオイに耐えられず、すぐに捨ててしまいました。
原料のトウモロコシのニオイなんでしょうか?そらもニオイを気にして、砂のニオイを嗅ぎ、
という顔をして、トイレに入ることすらしませんでした(;^ω^)
獣医師さんが開発したトイレ本体
LIONには、猫ちゃんと、猫ちゃんの飼い主さんのために開発されたという、トイレ本体もあります。
サイズ:横57.5cmx奥行38cmx高さ20cm(内寸:横50cmx奥行32.5cm)(重さ1.090kg)
◇こだわりポイント◇
◆ゆったりとしたサイズ:方向転換しやすい充分な広さ
◆容器の深さ:猫砂がたっぷり入り、思いきり砂かけできる
◆出入り口を低く:子猫や老猫でも出入りしやすい高さ
◆健康チェックできるスコップ:おしっこボールの大きさを計れる目盛り付き
◆掃除しやすい構造:容器のパーツがひとつのみで繋目もないので掃除がしやすい
◆半透明の容器:猫砂がどれくらい減ったか見えやすい
など、色んなポイントを抑えたトイレ本体なんですね。
猫ちゃんが、トイレのフチに足を置き用を足したり、空中やトイレの壁をかいたり、砂かけせずにトイレから出てきたりしていたら、トイレに不満を感じているのかもしれません。
これを、「トイレいやいやサイン」と呼ぶのだそうです。ネーミングが可愛いですね♪
我が家の愛猫そらも、ハーフカバーのシステムトイレを使っていたとき、よくフチに乗っておしっこやウンチをしていました。
そんな、トイレに神経質な猫ちゃんが喜んでくれるために考え抜かれ開発されたのが、LIONの猫トイレなんですね。
この猫トイレの形は変わっていて、出入り口のある正面から見たときに、左側の壁面に75度の傾斜がついているんです。
これは、砂を交換する時や本体を水洗いする時などに、容器を傾けて、砂や水を捨てやすいようにするための工夫なんですって。飼い主さんにも嬉しい仕様ですね。
ベントナイトってどうなの?
ベントナイトは、水分を吸収すると膨張して固まります。
結構ガッチリと固まるので、排泄後の処理がしやすく、あまりストレスなく使用できる砂、という印象ですが、気になることもあります。
ベントナイトの砂を誤飲してしまったり、舞った粉塵を吸ってしまったりしたとき、その危険性が懸念される、というものです。
私も気になって、LION PETのホームページを見てみました。
<食べてしまったら?>
数粒程度なら消化吸収されずに排出されるが、食べないように気を付けて扱い、もしも食べてしまって不安な場合は、動物病院へ相談してください。
<ベントナイトは安全?>
ベントナイトは天然の粘土で、動物飼料の添加物として認められている原料であり、人用の食品添加物(製造用材)としても認められています。
<ベントナイトの粉塵>
通常の使用方法であれば健康被害のリスクは低いですが、喘息や呼吸器系疾患などを持つ人や猫などは注意してください。
といったような説明がされていました。
粉塵は、紙製の猫砂でも結構あるし、固まるタイプの砂はどれを食べたって、不安なことに変わりはないので、「ベントナイトだから危険」というわけではないんじゃないかな、と私は思います。
でなければ、これほど巷で人気の猫砂として販売されていないのではないでしょうか。
でも、異食症のある猫ちゃんや、なんでも口にしてしまう子猫ちゃんの場合には、特に注意して様子を見て、食べてしまうようであれば他の砂に変えた方が良いですね。
あとは、使用してみて、猫ちゃんや飼い主さんに、咳やくしゃみなどの症状が見られたら、使用を中止した方がいいかもですね。
『ニオイをとる砂』の口コミ
『ニオイをとる砂』の、色んな口コミをまとめてみました。
【良い点】
・コスパが良い
・速攻で使ってくれた
・トイレのいやいやサインをしなくなった
・これ以外の砂を使わなくなった
・粗相がなくなった
・しっかり固まる
・排泄後のニオイがしない
【悪い点】
・重たい
・砂が飛び散る
・踏むと粉々になる
・粉でトイレ周りが白くなる
・固まらないときがある
・トイレの底にこびりつくことがある
良い点も悪い点も、どちらも「うんうん、分かる、そうだよね」と同感する意見が多かったです。
実際に1か月使ってみた私の感想と交えながら、解説していきます。
『ニオイをとる砂』を使ってみた感想
【 良い点 】
・コスパが良い
以前使用していたシステムトイレの砂は、4ℓ入りでおおよそ1,000円。これをひと月に3袋使用し、砂の追加はほぼしたことがありません。
これにプラス、「おしっこシート」がだいたい月に約500円分くらい使っていたと思うので、トータルすると、月に約3,500円。
一方、『ニオイをとる砂』は5ℓ入りで、だいたい500円前後。我が家の場合、最初に3袋投入するので1,500円。
ですが、システムトイレの砂と違い、おしっこをしたときにも砂を捨てなければならないので、砂が減るスピードは速く、追加の砂が必要になります。
追加には、1袋分くらい使っているので、トータルすると月に4袋、約2,000円ということになります。
1,500円ほどの差ですが、塵も積もればなんとやら。少しでも安く抑えられた方がいいですよね♪
・速攻で使ってくれた
これには私もビックリしたのですが、我が家のそらも設置直後におしっこをしてました。
使用済みのトイレの砂を数粒投げ入れないと、トイレだということが分からないだろうと思っていたのですが。
この感触は砂=トイレだ、ということが直感で分かったのでしょうか。やはり、自然界の中にある「砂」場が、彼らの「トイレ」なんでしょうね。
・トイレのいやいやサインをしなくなった
そらは、システムトイレのハーフカバーを使っていたときに、よくカバーのフチに足をかけて踏ん張っていました。
その後カバーの高さの高いシステムトイレに変えたので、フチに足をかける行為は出来なくなったのですが、トイレの壁をかいたり、空中をかいたり、砂かけをせずに出ていくことはよく見られました。
『ニオイをとる砂』に変更する際に、トイレ本体をシンプルな構造のものにしたのですが、フチに足をかけて用を足す行為もなく、しっかり砂をかけて出てくるようになりました。
・これ以外の砂を使わなくなった
システムトイレからの移行時、システムトイレと『ニオイをとる砂』を並べて設置したのですが、システムトイレの方を一切使用しなくなりました。
1週間ほど様子を見ても、システムトイレを使う気配がなかったので、撤去しました。
・粗相がなくなった
そらは今まで、トイレ以外で粗相をしたことがないのですが、粗相があるということは、もしかしたらトイレに不満があるのかもしれない、ということは肝に銘じておこうと思います。
・しっかり固まる
以前、紙製の固まる砂を何種類か試しに使ってみたのですが、固まりが弱く、スコップですくうのにひと苦労しましたが、鉱物系の『ニオイをとる砂』は、感動するほどのガッチリ感でビックリしました。
これぞ、「ガッチリ固まる」というやつですな。
でもたま~に、ガッチリ固まっていないことがあり、原因が未だ分かっていません。詳細は、【悪い点】で。
・排泄後のニオイがしない
これもなかなかの高ポイントです。
システムトイレのときは、おしっこシートがどうしても臭い、砂も使用していく度に臭ってしまっていましたが、『ニオイをとる砂』に変えてからは、トイレの横を通っても「あら、臭うわね・・・」と思うことがなくなりました。
さすがに、おしっこボールに鼻を近づけると臭いますが、ウンチのあとでも「あれ、ウンチしてたの?」というかんじでニオイを閉じ込めてくれています。
【 悪い点 】
・重たい
これは、マジで、かなり重たいです。
計ってみたら、1袋(5ℓ)で3.8kgありました。近所のスーパーやペットショップにも売ってるけど、ネット以外で買う勇気、ないです。
捨てるときは頑張るしかないですが(;^ω^)
・砂が飛び散る
砂飛び散り問題。ある程度の砂が軽くて、粒が小さいと、仕方ないのかなーというところです。
そらのトイレの様子を見てみると、砂かけで外に飛び出ることもたまにはありますが、だいたいが、トイレから出てくるときに一緒に出て来ちゃうパターンが多いです。
肉球の間に挟まった砂を、足をブンブン振ってまき散らしている、といったかんじ。
だいたい数粒程度なので、指でつまんでトイレに投げ入れてます。
砂かけで出てしまうのは、トイレの周りにカバーを設置するか、壁の高いトイレを使うかすれば防げると思うのですが、肉球に挟まった砂を防ぐ方法は難しいですね(;^ω^)
トイレ周りだけならまだしも、かなり距離の離れている仏間でも砂粒を発見することがあります。肉球に挟まったまま、運ばれてしまったようです。
砂のまき散らしを最小限にするための猫砂マットもあるようなので、使用を検討している最中です。
☝出入り口付近に排泄したときの大惨事。もう、笑うしかない。
・踏むと粉々になる
シリカゲルや、ゼオライトやらでできているシステムトイレ用の砂だと結構硬いのですが、この『ニオイをとる砂』は、人が踏んだりすると潰れて粉々になります。
最近、サイクロン式の掃除機のダストカップが、やたら真っ白になるんですが、恐らく、踏んで砕けた砂を吸い込んでいるからだと思います。
ちなみに、上の写真の惨劇になったとき、最初掃除機で付けようとしたのですが、ダストカップの中で大量の砂が高速回転する音がすごくて、「掃除機が壊れる!」と思い、結局、地道にほうきとちり取りで片付けました。
・粉でトイレ周りが白くなる
口コミでは、トイレの周りが粉塵で真っ白になったという体験談が見られました。
『ニオイをとる砂』の粉塵は細かいので、猫ちゃんの砂かけが激しかったり、砂袋から出すときに勢いよくドバーっと出したりすると、粉が舞う可能性はあります。
我が家では先日、トイレを洗ったついでにトイレ周りの壁や床を拭き掃除しましたが、気になるような汚れ具合ではありませんでした。
割と、おしとやかに砂をかけてらっしゃるのかしら。
ですが、トイレの底の方に細かい粉が結構ありました。
袋から出すとき、最後の方になると、粉々に砕けた粉が一緒に出てきたりもします。
砂の粒同士でこすれあって潰れたりするのでしょうか。袋から出すときには、最後の方のは入れない方がいいかもしれません。
なんにせよ、こまめにトイレ周りの掃除をすることをおススメします。
・固まらないときがある
この経験は何度かあり、少々困っています。
いつもは、まあるいおしっこボールができるのに、固まりが悪く、グズグズッと崩れてしまっているときがありました。
全然ボールになってない・・・
ボロッ・・・
この現象の原因は、色々考えられるようです。
◆おしっこの質によっては固まらないことがある
◆おしっこの量が少ない
◆湿気によって砂がおしっこを吸収し辛くなっている
◆使い始めてしばらくすると、汚れなどにより吸水しにくくなる
<おしっこの質?>
「おしっこの質」によると言われると、なんか不安になるんですが(;´Д`)
これは、検査でもしないと検証できないよなー。
<おしっこの量?>
量によって固まらないことなんてあるのかしら?と思い、検証してみました。
水を垂らして検証したのですが、少なめのものも、多めのものも、ガッチリと固まりました。
量は関係ないような気がするよなー。
<湿気?>
ベントナイトの砂は水に濡れると、砂の表面が溶けて砂同士がくっついて固まる仕組みなので、すでに湿気を吸ってしまっている砂は、本領を発揮できない可能性があります。
私が「なんか最近、固まらないなぁ・・・」と悩んでいた時期は、2021年8月の雨が続いた頃だったんですよね。
エアコンを除湿モードにはするものの、気が付けば湿度が70%近くまで上がっていることもあるし、猫トイレを置いている場所は、湿気がこもりそうな場所だし。
あの長雨が明けてからは、ボール状にならないことはめっきり減りました。
<古くなった?>
「古い砂は吸水しにくい」というのは、考えられるかなと思います。
おしっこを吸収した砂の取り残しも多少はあると思うので、すでに吸収済みの砂は、それ以上吸収しようがないですからね。
ちなみに、袋から出したばかりの「新品の砂」と、しばらく使用した「古い砂」の固まり具合も検証してみました。
☝新品の砂(量多め・少なめ)
☝古い砂(量多め・少なめ)
どちらもガッチリは固まりましたが、古い方の大きいボールが、円すい状になっています。(細くなっている方が下側)
たまたまかもしれませんが、もしかしたら、吸水力が落ちていて固まる速度が遅くなり、下へ下へと垂れていったためかもしれませんね。
【 追 記 2021.09.19 】
「固まらない」問題で、ちょっと気になっていたことを追加で検証してみました。
ニオイをとる砂が崩れて粉状になった部分が、もしかしたら吸水してくれなくてボール状にならないのでは?と、ふと思ったんです。
そこで、トイレを洗って新しい砂に全量交換するときに、砂をふるいにかけて細かい砂を分別し、そこにお水を垂らしてみました。
ちゃんと固まりました。
となると、やっぱり湿気の問題なのかなぁ~。
・トイレの底にこびりつくことがある
我が家ではなったことはないのですが、口コミを見てみると、本体の底におしっこが到達してしまい、底にこびりついて掃除が大変、というものが結構ありました。
これは恐らく、砂を敷き詰める厚みが足りないか、砂が古くなっている(汚れている)せいなのかなと思います。
固まるタイプの猫砂は、だいたい5~6cmほどの深さに砂を敷き詰めるのがベターだと言われています。
そらの場合、6cmをキープしていれば、底につくことはまずありません。
「本体の底におしっこシートを敷いて、その上から砂を入れてみては」というアドバイスもありました。Goodアイデアですね!
『ニオイをとる砂』はネットでの購入がおすすめ
LIONの『ニオイをとる砂』はメジャーな猫砂のため、近所のスーパーやホームセンター、ペットショップなどにはまず置いてある商品です。
でも、いかんせん重たいので、か弱い私たち女子が買うには、ひと袋でも抱えるのはかなりの重労働です。
なので私は、毎回ネット通販で購入しています。
猫用品や水槽用品は、いつものショップ(チャームさん)でまとめ買いして、なるべく送料がかからないようにしています。
チャームさんは発送が早いので、とっても助かっています♪
まとめ
鉱物系猫砂の『ニオイをとる砂』は、砂が重たい、飛び散りやすいなどのデメリットも少々ストレスにはなりますが、それを打ち消してくれる固まり具合とコスパ、なにより、猫ちゃんが喜んで使ってくれてる感があり、飼い主としては嬉しいところです。
ネットはもちろん、スーパーやホームセンター、ペットショップ、だいたいのお店で置いてある商品なので、買い忘れてた!というときに緊急で購入もできる安心感もあります。
ベントナイトに関しては、喘息など持病のある猫ちゃんや人が使ったり、異食症で砂を食べてしまう子だと使用するのに不安がありますが、通常の使い方をしている分には問題ないとのこと。
健康面で気になることがなければ、是非試してみてほしい猫砂です♪
鉱物系では『ニオイをとる砂』しか使用したことがないので、他の砂を試してみたときには、またレビューを紹介したいと思っていま~す(^^)/