猫のそらが我が家へやってきてもうすぐ2年になりますが、まだお風呂に入ったことがありません。
初めて我が家へ来た日、キャリーバッグの中でウンチをしてしまい、足やお尻が汚れてしまったので、足とお尻だけぬるま湯で流したことはありますが、以降、一度もシャンプーをしたことがありません。
その大きな理由は、お風呂を全力で嫌がるから(笑)
1歳になった頃にシャンプーしてみようかと思い、たらいにお湯を張って足元だけ浸けてみたことがあるのですが、私の身体に爪を立てて登るわ、噛むわで、ものの1分で諦めました(;´∀`)
でも猫って、お風呂に入る必要はないんですよね。
我が家へ来たばかりのそらは、お腹に虫がいたり、猫風邪の目ヤニで顔がカピカピ、毛並みもボサボサでした。
それが今ではこんな美猫に。
それに、全然臭くないです。お風呂に一度も入ったことがないのに、です。
目次
猫がお風呂を嫌がる理由
よく動画などで、気持ちよさそうにお湯に浸かる猫ちゃんを見ますが、あれは例外中の例外。
ほとんどの猫ちゃんはお風呂が嫌いです。
たぶん、身体が濡れるのがイヤだったり、シャワーの音が怖かったりするからでしょう。
猫の毛には油分が少なく、水を弾きにくいので乾きにくい状態。一度濡れると、なかなか乾きません。
また、猫の祖先は元々は砂漠の出身。昼間と違って夜の冷え込みが激しい砂漠地帯では、身体が濡れていると体温が奪われて命に関わります。
先祖代々、その記憶が残っていて、本能で水に濡れるのを嫌がるのかもしれません。
してほしくないことなどを猫がしたときに、霧吹きでシュッと水をかけるとよい、と言われるのは、この水嫌いな習性を利用した作戦というわけですね。
あと、お風呂のあとのドライヤー。
大きな音が苦手な猫にとっては、ドライヤーの音はとてつもなく怖いはずです。
猫ってなんで良いニオイなの?
「猫吸い」なんて言葉が流行ったほど、猫ってなぜか良いニオイがします。
猫の一日の行動を観察してみると、ご飯を食べる、トイレへ行く、寝る、遊ぶ、意外のときは、四六時中毛づくろい(グルーミング)をしています。
こんなに小さくても、グルーミングできるよ
狩猟動物の猫は、自分の身体にニオイがあると、獲物に気づかれる可能性があるので、念入りにグルーミングすることによって自分のニオイを消しているんです。
そもそも猫自身が、肉球など限られた場所からしか汗をかかない動物なので、もともとニオイが少ないのだそうです。
また、猫を吸ってみると分かるのですが、お布団を干したときのような良いニオイがします。
これは、大好きな日向ぼっこによる殺菌効果と言われています。確かに、日向ぼっこのあとのそらは、とっても良いニオイがします♪
猫が臭いときの原因
そんなキレイ好きな猫ちゃんですが、たまに臭うことも。
ニオイが気になるときの原因として、環境の問題と、身体の不調が考えられれます。
環境の問題で一番大きいのはトイレです。
一般的に「猫は臭い」と言われている理由は、トイレが大きい原因。
猫のおしっこは濃度が濃くて超強烈に臭いので、トイレ掃除をマメにしていないと、部屋中が臭うことになります。
トイレの砂やおしっこシートなどは消臭効果のあるものを選び、トイレの砂は定期的に入れ替え、トイレ本体をキレイに洗うことも大事です。
トイレが汚れていれば、足で踏んだり毛についたりして、グルーミングが追い付かないほど猫ちゃんの身体が汚れてしまうこともあります。
そらの軟便が続いていた頃は、ウンチを踏んだ足跡が点々と床についていたり、足にウンチがついてしまったのが、グルーミングでもなかなか取れなかったりしていました。
また、去勢をしていないオス猫の場合、マーキングのための「スプレー」という行為で家中にニオイをつけて回ることになり、これがまた超強烈に臭いらしいです。
身体の不調の場合は、病気やケガをしている可能性が考えられます。
病気は、歯周病や泌尿器系の病気、肛門腺から出る分泌液が臭うこともあるそうです。
また、フードの種類によっては口臭も気になることもあります。
そらは、ウェットフードをあげたときには、食べた後しばらくお口が臭いです。
ウェットフードを食べた後に水を飲むと、水の器に「食べかす」がフワフワと浮遊していたので、ウェットフードは口の中に残りやすいのだろうと思います。
他にも、外へ自由に出入りできる環境であれば、外で汚れてきて、それがニオイの原因になる可能性も。
猫をお風呂に入れる場合はどうする?
家の外で汚れて帰ってきたときや、自分であまり熱心にグルーミングをせずにフケが出る子、長毛種の猫ちゃんなどは、お風呂でキレイにしてあげる必要があるかもしれません。
頻繁にシャンプーするのではなく、半年や年に一度くらいのペースで。
お風呂に入れる際には、必ず猫用のシャンプーを使用しましょう。人間用のシャンプーだと、猫の肌には刺激が強く、身体の油分を取ってしまって皮膚を守る機能が衰え、皮膚病になってしまうかもしれません。
猫はニオイに敏感なので、シャンプーは無香料のものがよいです。
シャンプーした後は、吸水性の良いタオルでしっかりと水分を吸い取ります。
ドライヤーを嫌がるなら、しっかりタオルドライして、暖かい部屋で自然乾燥でもOK。
時間はかかりますが、自分でペロペロなめて乾かすので大丈夫です。
ドライヤーですが、片手でドライヤーを持って片手で猫ちゃんの毛を乾かすのって、結構手間取ります。
そこで役に立つと思われるのが、ハンズフリードライヤーです。
ドライヤーを床などに置いて使えるので、両手を使って乾かすことができます。苦手なドライヤーが早く終われば、猫ちゃんもストレスも半減するはず。
猫がお風呂を嫌がる場合は
ほとんどの猫ちゃんは、お風呂を嫌がります。
うんちなどでお尻の辺りが汚れた程度なら、身体全体を洗うのではなく、お湯でお尻だけ流したりするだけでいいと思います。
嫌いなお風呂に無理やり入れるのは、猫にとってはとてもストレスでしょうから可哀そうです。
身体全体をキレイにしたい場合には、濡れタオルや、ペット専用のシャンプータオルがおすすめです。
そらは、足がお湯に浸かるのもイヤがったので、もっぱらシャンプータオルを使っていました。
シャンプータオルはウェットティッシュのようなもので、ササッとなでるだけでも毛がフワフワになって、日向ぼっこしたときのような、良いニオイになってました。
まぁ、そらはそのシャンプータオルでさえ嫌がっていましたが(;^ω^)
猫を無理やりお風呂に入れるのはやめよう
猫はとってもキレイ好き。念入りなグルーミングの効果で臭くない動物です。
もしも汚れやニオイが気になる場合は、濡れタオルやシャンプータオルでサッと拭く程度で充分。
まだ一度もシャンプーをしたことのないそらでも、全然臭くないです。(お尻をダイレクトに嗅ぐと、さすがに臭いですが)
もし家の中のニオイが気になるのだとしたら、トイレが汚れているために家の中がトイレのニオイで充満しているか、去勢していないオス猫のスプレー行為によるニオイが家についている可能性が大きいです。
トイレは、消臭効果のある砂やシートを使うなどの工夫をする必要があります。
今のところ我が家では、「臭い」と思ったことはありませんが、私たち人間の鼻はすぐに「ニオイ」に慣れてしまうので、自分では気が付かないうちに、なんらかの原因で臭っているかもしれません。
なので、住人以外の人が我が家へ来たときに「臭くない?」と確認するようにしています。
暴れん坊のそらをお風呂に入れるのはとても骨が折れそうなので、このままキレイな状態を維持していきたいと思います(^-^)