我が家の愛猫そらは、現在1歳4か月、体重5㎏。
先日受けた健康診断でも特に問題なく、元気いっぱいです。
そんなそらですが、子猫の頃より続く「軟便」に悩まされ続けています。
軟便について調べてみると、キャットフードが原因の場合もあるということだったので、そらに与えるフードを替えてみることにしました。
しかし、「これだ!」というものにはなかなか出会えず、これまで試したフードは数知れず・・・。
こういう状態を、「フードジプシー」と呼ぶそうな。
一喜一憂している間に約1年が過ぎようとする頃、快便、とまではいきませんが、ようやく今までで一番のうんちになるフードにたどり着きました。
今までのフードジプシーの記録を、忘備録を兼ねて記しておこうと思います。
目次
そらのウンチの状態
そらが我が家へやってきた当初は、お腹に虫がいたりして、ウンチがゆるいことが多かったのですが、虫の駆除が完了後も、いつまで経っても立派なウンチになりませんでした。
通常、猫の健康なうんちは、色はこげ茶色、かりんとうのような感じで、箸でつまめる硬さのようですが、そらのうんちは出始めの半分が健康ウンチ、終盤の半分は箸でつまめないゆるさのことが多いです。
たまーに気まぐれに、立派な健康ウンチが出ることもあったのですが、数日続いてくれることはほぼなく。
幸い、今まで水のようなひどい下痢まではいったことはないのですが、全体的にビチビチのときもありました。
また、ゆるい部分にはゼリー状の粘液が付いていることが多かったです。
ウンチが柔らかいと、トイレの砂が汚れやすく、掃除が大変で捨てる砂も多くなるので、コスト的にもキツイんですよね。
それに、何か病気なのではないかと心配で。
毎日そらの食事内容、ウンチの状態を日記に記しているのですが、ウンチの状態を分かりやすく記号で書くことにしています。
◎ とても良いウンチ
〇 若干柔らかいが、形はある
△ 柔らかく、形が崩れる。かろうじて箸でつまめる
× 箸でつまめない
軟便・下痢の原因
調べてみると、軟便や下痢の原因って色々とあるようです。
・ごはんの量が多い
・消化吸収不良
・食物アレルギー
・病気、寄生虫
・ストレス
・毛玉
・抗生物質の摂取
・薬物や殺虫剤などの薬物を食べた
ごはんは、1日の摂取量をちゃんと量って、1日数回に分けてあげているので問題はないかな。
早食いが原因かもと思い、時間をかけて食べれるような工夫はしてみました。
最初は、寄生虫がいるのでは?と思い、病院で何度も検便をしたんですが、虫は発見されなかったので、寄生虫ではなさそうなんですよね。
アレルギー検査の費用って、結構高いみたいなので、現状で無理して検査しなくてもいいと思うよ、という獣医さんのお言葉もあり、調べたことはありません。
薬物を食べた可能性はないし、普段は抗生物質を摂取することもないので除外。
ストレスという線は否めませんが、それをどう証明すればいいのか・・・
そんな中、獣医さんの選択は、フードを替えること、でした。当時食べていた『ロイヤルカナン 子猫用』に配合されている「米」が合わないのかも?ということだったんです。
キャットフードの材料について
前述のロイヤルカナンは、1件目の動物病院の先生のおすすめで使用し始めました。
このロイヤルカナンのように、キャットフードには穀物が配合されているものが多いようです。
肉や魚の配合される割合を増やすと、その分コストがかかってしまうため、安く手に入る穀物を配合する量がおのずと多くなるんですね。
ただ、猫は肉食のため、穀物を消化吸収する能力が低いので、胃腸に負担がかかってしまうのでは、という懸念があるようです。
そこで最近注目されているのが、「グレインフリー」というフード。穀物不使用、という意味です。
グレインフリーの種類は最近増えてきているようですが、まだまだスーパーなどではメジャーなものしか置いてありません。
穀物を使用せず、肉や魚をメインに配合しているため、一般的なフードよりも高いです。
また、科学的な添加物などが使用されていなくて、人間が口にしても問題ないような高品質なフードを「プレミアムフード」と呼ぶようです。
2件目の動物病院では、穀物が配合されているロイヤルカナンは嫌煙されており、穀物不使用のグレインフリーのフードをすすめられました。
さらに、「療法食」というフードがあることを初めて知りました。
療法食は、病院でしか扱っていないフードで、獣医さんに処方されて初めて購入できるフード。
これがまた、お高い・・・。
でも、ウンチが正常になるなら、仕方ないと腹をくくり、療法食を与えることにしました。
キャットフードの切り替え方
「フードを切り替える」ということが初めての経験だったので、ネットで調べてみました。
新しいフードへ一気に替えてしまうと、胃腸に負担がかかってしまうので、10日くらいかけて以前のフードに混ぜる割合を増やしていくといいのだそうです。
1日目は、以前のフード90%に対して新しいフードが10%、2日目は、以前のフード80%に対して新しいフードが20%、という具合にです。
そこで、10日かける予定で、日々の割合を紙に書いて切り替えていくことにしました。
また、2件目の獣医師から、猫の身体は3か月で生まれ変わるから、同じフードを3か月は続けて様子をみてねと言われました。
実録・そらのフード巡り
【2018年 9月頃】
軟便が出ることが多くなってきたので、おやつをあげるのをやめる。
病院で処方された整腸剤(1日2回)を与えると、4日目頃から良いウンチになるが、整腸剤をやめるとまた柔らかくなる。
【10月初旬】
全体的に柔らかくなる。
整腸剤を処方される。
毛詰まりが原因かと思い、ファーミネーターを購入。
【10月中旬】
「米」が原因かも、ということで、ロイヤルカナンの別の種類をすすめられたが、2件目の病院へセカンドオピニオンを求めて行く。
整腸剤は与えず、フードを、療法食の『ブルーバッファロー 消化器サポートGI(ウェットフード)』へ切り替えていく。
ブルーバッファローのフードは全てグレインフリーなので、2件目の先生は推奨している。
【10月末】
『K9ナチュラル フリーズドライ ラム・グリーントライプ』をブルーにトッピングすることをすすめられる。
犬用だけど、猫ちゃんも大丈夫、ということ。
干し草をぎゅっと固めたような感じになっていて、水で戻すか、そのまま指でほぐして普段のフードにトッピングしてもよいそうな。
→与え始めて5日目くらいから良いウンチが出るように!でも、吐くようになってしまった。
吐くのが気になりラムをやめると、ウンチが元に戻る。
【11月中旬】
吐くのは、「ラム」が合っていないかもしれない、「ビーフ」を試してみる?ということになり、『K9ナチュラル ビーフ・グリーントライプ』を試すも、「ラム」のときのようなウンチの好転は見られず。
この頃、フードとは関係ないが、トイレを「デオトイレ ワイド」に替える。砂かけが下手でトイレが汚れたり、脚にウンチをつけてしまうため、ウンチの状態が余計気になっていて神経質になりすぎているのかも?と思い、トイレを大きいサイズにしてみようという試み。ウンチの状態をあまり気に掛けないよう心掛ける。
【12月】
半分◎、半分△が主流になってくる。安定はしてきているが、望ましいウンチではない。
【12月末】
時々だが、良好なウンチ◎が出るようになる。
【2019年 1月初旬】
『ニュートロ ナチュラルチョイス 穀物フリー ダック』を試す。
→3日目 半分下痢×や、柔らかい部分が多い△状態になる。
【1月中旬】
ブルー(療法食ウェット)へ戻す。
療法食の『ブルーバッファロー 消化器サポートGI (ドライフード)』を試す。
→5日目 柔らかくなり始める
→7日目 ほぼ下痢×になり、ブルーバッファローのウェットへ戻す
→以降、半分◎・半分△で安定する
【2月初旬】
『ブルーバッファロー 消化器サポート ドライ』に再トライ。
→やはり柔らかくなる
この頃から、吐いたり、吐きそうになったりするようになる。ストレス?
噛む、暴れる、ウールサッキングなどが見られる。
【2月中旬】
『ブルーバッファロー 消化器サポート ドライ』に再再トライ。
→6日目から柔らかい部分多くなる。
ペットショップに、ブルーバッファローの療法食ではないシリーズが置いてあったので、試してみることにする。
『ブルーバッファロー 毛玉ケア』を購入、移行させてみる。
今までの2倍の日数をかけ、ゆっくりと移行してみる。
→14日目頃から柔らかくなる。ウンチが出るときに「ポン!ブリブリブリ・・・」と音がする。
【3月中旬】
『ブルーバッファロー お腹ケアサポート』を試す。
→4日目頃から柔らかくなったので、いったんやめる。
【4月初旬】
『ブルーバッファロー お腹ケアサポート』再トライ。
→やはり、ポン!ブリブリブリと音を立て、ほぼ下痢×なのでやめる。
【4月末】
『ブルーバッファロー 体重管理用』を試す。
→10日目頃から柔らかく△なり、下痢×になった。
【5月初旬】
ちょっと前から気になっていた『ピュリナワン グレインフリー(白身魚)』を試す。
今までよりも、もっとゆっくりと移行させてみる。
→今までよりは手ごたえがあったが、ピュリナの量が50gまでいくと少し柔らかくなり始める。その都度少し量を戻して様子をみる。
→40gまでは結構いいかんじだが、やはり50gくらいになると柔らかくなるし、色が淡い色になる。消化不良?
→60gまでいくと、全体的に軟便になる。
この頃になると、ウェットフードを食べなくなってくる。飽きた?ウェットフードをやめ、ピュリナへ完全移行することにする。
【6月末】
胃腸が敏感な性猫用『ロイヤルカナン センシブル』へ移行
ピュリナを主食にして、センシブルへ移行させる。
→全量がセンシブルに変わって翌日から、良好なウンチ◎が出た。色も一般的な焦げ茶色。その状態が5日間続く。
6日目以降、時々柔らかいこともあるが、今までで一番手ごたえを感じるので、このセンシブルで3か月様子をみてみることにする。
フード巡りのまとめ
この1年間にそらが食べたフードと、その結果は、まとめるとこのようになりました。
①ロイヤルカナン キトン
②ブルーバッファロー 消化器サポートGI(ウェット)◎〇△
③ニュートロ ナチュラルチョイス 穀物フリー(ダック) ×
④ブルーバッファロー 消化器サポートGI(ドライ) ×
⑤ブルーバッファロー 毛玉ケア △
⑥ブルーバッファロー お腹ケアサポート ×
⑦ブルーバッファロー 体重管理用 ×
⑧ピュリナワン グレインフリー(白身魚) 〇△×(色が薄い)
⑨ロイヤルカナン センシブル ◎〇△
ブルーバッファローのシリーズは、感触としてはそらには合っていない気がします。
ニュートロは、フードの切り替え方がまだつかめてなくて、ちょっと柔らかくなったらすぐに諦めてしまったので、またじっくりと時間をかけて試してみる価値はあるかもしれません。
ピュリナワンは、最初は良い感触だったのですが、割合が半分くらいからウンチの色が薄く、柔らかいことが多くなりました。
ネットで調べると、ウンチの色が薄いのは、消化不良が原因という見解も見られました。
ピュリナワンまでは、グレインフリーのものを与えてみましたが、劇的な好転は見られず。穀物が原因ではないのでは?と思うようになりました。
ロイヤルカナンのセンシブルには、「米」や「とうもろこし」が入っていますが、ブルーバッファローのウェットと同じか、それより良い状態で、色も正常なので、数か月はセンシブルで様子を見てみようと思います。
とにかく、ひと月にかかるエサ代が、ブルーのウェットのときは1万円かかっていたのが、センシブルだと3,000円弱でおさまってくれるので、お財布的にはものすごく助かります(;^ω^)
それと、そらにあまり好き嫌いがないことにも助けられました。
ピュリナワンへの移行途中から、ブルーのウェットを食べなくなってしまいましたが、それ以外のドライフードは、どれも警戒せずに食べてくれました。
新しいフードを買っても食べてくれなかったら、それこそもったいないことになっていました。
フードの切り替えについての疑問点
この1年でのフード巡りは、そらの身体に負担をかけてしまったのは大変申し訳なく思っています。
ネットで調べながら試してみたのですが、正直、分からないことが多すぎて・・・。
「切替は、胃腸に負担をかけないよう、ゆっくりと行う」というのはなんとなく理解できます。
分からない点は、食べてみた結果、どの程度なら切り替えを継続し、どの程度なら切り替えをやめるべきなのか、ということでした。
明らかに普段より柔らかくなっても、細胞が生まれ変わるまでの「3か月間」続けた方が良いのか?
うーん、分からない・・・。
そらの場合、半分良好で半分不調、ということが多かったので、これを「通常」の状態として、この状態よりも悪くなれば中断、これより良くなれば続行、という形をとってみました。
今後のフード選びについて
現在あげているフードはロイヤルカナンですが、ネット上では、ロイヤルカナンは結構批判されているようで・・・。
2件目の獣医師さんも、ロイカナは「良くない」位置づけ。1件目の獣医師さんはロイカナ押しでしたが・・・。
でも、メジャーで使用者が多い割には、実際に病気になったというような事例もなさそうだし、そんなに嫌煙するようなフードではないのでは?と思います。
使用者が多い分、口コミも多くなるので、猫ちゃんに合わなかった、という口コミが多く感じられるだけでは?という意見をネットで見かけましたが、その通りだと思います。
個体差があるので、「世の中の全ての猫ちゃんに合う」フードはないはず。
穀物や添加物が入っていたり、安価なフードを食べたりしても健康でいる猫ちゃんも沢山いるし。
ただ、飼い主として、「愛猫が健康で長生きするために、良いものを食べさせてあげたい」という気持ちは私にもあります。
なので、自分が対応できる範囲(経済面)で、良いと思うものを食べさせてあげたいと思っています。
現在のロイヤルカナンのセンシブルをしばらく続けて様子をみて、折を見てグレインフリーのフードを試してみたいと思っています。
神経質になりすぎず、気長に付き合っていく
ということで、長かったフードジプシーも、一番調子の良い「ロイヤルカナン センシブル」で様子見。いったん休止できそうな状態になり安心しました。
フードの切り替え方に自信がなく、1年の間にころころと種類を替えてしまい、そらには負担をかけました。
理由も分からず、毎日そらのウンチの状態に一喜一憂していた時期は、精神的にも参ってしまい本当に辛かったです。どうしていいか分からず、泣いてしまったこともありました。
そんなときにネットで、「飼い主さんが神経質に心配していると、自分のウンチを飼い主さんが気にしている、と猫ちゃんが感じて、良くなるものも良くならないかも」という意見を見ました。
そうだな、飼い主のストレスを猫ちゃんは感じ取るよな、あまり気にしないようにしようって思ってからは、だいぶ気持ちが楽になりました。
今回そらに合わなかったフードは、他の猫ちゃんには合うかもしれないし、逆にそらに合うフードが、きっとどこかにあるはず。
そう信じて、次回の切り替えにチャレンジしようと思っています(^-^)