我が家の愛猫、そらの毛づくろいを観察していると、足先を噛んでグイっと引っ張るような行動をしていることがあります。
これはグルーミングの一連の行動で、爪のお手入れをしているだけなのですが、ときどき何分も同じ指をガジガジやっていることがあり、心配になって調べてみました。
目次
猫の爪の構造
私たち人間の爪は、単純に伸びていくだけですが、猫の爪は何層にも重なっていて、一番外側の古い爪が剥がれ落ちることによって、内側に控えていた、尖った新しい爪に入れ替わっているシステムになっています。
「爪とぎ」で猫がバリバリやっているあの行動、あれは、バリバリすることによって古い爪を剥ぎ取っているので、「爪とぎ」というより、「爪はぎ」と言った方が正解かもしれませんね。
我が家でそらを飼い始めたとき、床に三日月形のゴミが落ちているのに気が付いて、初めはなんなのか分かりませんでした。実は、あれが剥がれ落ちた古い爪。
結構家じゅうに転がっていますwww
猫が爪を噛む・引っ張る理由
グルーミングの一環
グルーミングしている猫を見ていると、指をパーに広げて指の間を舐めたり、爪を噛んでグイ―っと引っ張ったり、奥歯で爪をガジガジ噛んだりしていることがあります。
これは、剝がれかけた爪に違和感を感じたりして排除しようとしている行動で、特に問題はないので大丈夫。
前脚は「爪とぎ」行動で爪を排除しやすいですが、後ろ脚は「爪とぎ」できないので、この爪を噛む行動は、後ろ脚の方がよく見られます。
足先の痛み
骨折や関節炎などによる痛みが考えられます。
感染症など
猫の爪は、使用しないときには収納できるようになっていますが、その爪の根本部分に細菌や真菌に感染することによって、赤く腫れてしまったりすることがあります。
長毛種のねこがなりやすいみたいなので、日々のケアは心がけたいところです。
また、複数の指の爪がポロポロ抜けるような症状が見られる場合は、猫エイズや白血病などの自己免疫性疾患や栄養障害などの可能性も。
ストレス
我々人間も、ストレスを感じている時には爪を噛んだりすることってありますよね。私は指先の「ささくれ」をめくってしまうクセがあります(;^ω^)
猫もストレス環境にいる場合、そのような「自傷行為」のような行動をとってしまうことがあります。
チェックポイント
このように、猫が爪を噛んだり引っ張ったりする行動には、通常のグルーミングの他に、色んな要因が隠れているかもしれないんですね。
小さな爪のことだからと見逃していると、そのうち大事になる可能性も秘めているので、日々の健康チェックはしていきたいものです。
◆出血していない?
◆伸びすぎていない?
◆根元が腫れたり赤くなっていない?
◆歩くときに痛がっていない?
◆他のストレス行動がない?
などといった症状が見られないか、スキンシップも兼ねてチェックしてあげましょう。
通常のグルーミングの場合でも、やりすぎると内側の血管が傷つくこともあるようなので、油断はできません。
伸びすぎた爪は、肉球に食い込んでしまうこともあるようなので、定期的な爪切りは必須ですね。
後ろ脚は、前脚ほど伸びる速度は遅いですが、気が付くと尖っているので、あれでキックされると結構痛いです(;^ω^)
後ろ脚もチェックして、適度にカットしてあげましょう。
ちなみに、そらがガジガジやってた爪がこれです。
爪が短くて、今にも血管部分がむき出しになりそう。
後ろ脚の指はそらがいつも噛んでいるので、だいたいいつもこんなかんじです。
就寝前の念入りなグルーミング時にはとくに、ジャリジャリ音を立てて、奥歯で必死にかじってます。
今度動物病院へ行ったときに、いちおう診てもらおうと思います(;^ω^)