何か視線を感じ振り向くと、愛猫がジッとこちらを見つめていた、ということって、結構あります。
猫が飼い主を見つめてくる理由って、なんなのでしょうか?
目次
猫同士は視線を合わさない
猫の社会では、視線を合わせるということは、「威嚇(いかく)」の意味を持ちます。
猫同士のケンカを見てみると、目をジッと相手に向け、お互いが睨みあい、唸りあっています。
目を見つめるということは、「敵意がある」、ということになるんです。
でもそれは、猫同士や、知らない人などに対しての場合。
飼い主さんを見つめてくる理由は、なんなのでしょうか。
じっと見つめてくるときの理由
おねだりしたい
お腹が空いていてごはんがほしいときや、なでてほしいとき、遊びたいときなど、おねだりしたいときに、飼い主さんへのアピールとして、無言で見つめてくることがあります。
そらの場合、猫ベッドで寝ていて、寝返りを打ちながらこちらをジッと見つめてくるときは、なでてほしいときのサイン。
そんなときは、可愛すぎるので、ついついよしよししてしまいます。
かまってもらえそうか様子を伺っている
私がキッチンで調理中や、水槽の掃除中は、キッチンのドアを閉めてそらが入れないようにするのですが、ふと視線を感じ居間の方を見ると、ジッとこちらを見つめていることがよくあります。
キッチンへ入れない状況だと理解していて、でも、チャンスがあれば・・・と様子を伺っているんです。
段ボールベッドの向こう側から、わざわざ顔を覗かせて母ちゃんの様子を伺うそら。
ただ観察しているだけ
☝そらのトイレを掃除していて、視線を感じ振り向くと・・・物の隙間から見られてた!
とくに何をしてほしいとかではないけど、なんとなくボーっと見ていることもあります。
離れた場所からこちらを見てくるので、かまってほしいのかと思い近づいたら、サーっと立ち去って行ったり(;^ω^)
警戒している
これは、飼い主さんに対してはあまりないかもしれませんが、あまり知らない人や苦手な人に対して、猫は警戒のため、その人から目を離しません。
「猫が怖い」「猫の大きな目が怖い」といった理由で猫が苦手な人がいますが、恐らく、猫が怖いがために猫の方をガン見してしまい、逆に猫に警戒されている可能性があります。
猫からしたら、
猫は、こちらが何もしなければケンカを売ってはきませんので、顔をそらして安心させてあげましょう。
鳴きながら見つめてくるとき
鳴きながらこちらを見つめてくるときは、何か強い要求があるとき。
そらはよく、ドアを開けてほしいときにこの行動をします。
キッチンに入りたいときは、キッチンのドアの前に座って、「開けろー」と鳴いて、振り向いて、目で訴えてきます。
上の写真は、洗面所で水を飲みたいから、蛇口をひねれ、と訴えていたとき。
このときも、「水を出せー」と鳴きながら見つめてきました。
ゆっくり瞬きをする・目を細めるとき
猫は普段、あまり瞬きをしない動物ですが、飼い主さんに向けてゆっくりと瞬きをしたり、目を細めるような行動をすることがあります。
これは、猫の「愛してる」のサイン。
信頼している、大好きだよ、という意味が込められています。
これをしてきたときは、私もゆっくり瞬きを返し、相思相愛のラブラブタイムを楽しんでいます。
目をそらすとき
前述の通り、視線をガッチリ合わせることは、猫の社会では「威嚇」に当たるため、ふとした瞬間に目が合っても、猫の方からスッと視線をずらします。
これは、「私はあなたに敵意はありませんよ」という意味。
そらが可愛すぎて、ついついジッと見てしまうことが多いのですが、この猫社会のルールを思い出したときには、私も目をそらすようにしています。
何もないところをガン見しているとき
猫はよく、天井や壁など、なにもないであろうところをジッと見ていることがあり、何か我々に見えないものが見えているのでは・・・と恐ろしくなることがあります。
が、そんなことはありません。
猫は聴力が優れているため、私たちには聞こえないごく小さな音に反応しているんです。
以前そらが、やたら押し入れの上を見上げ、押し入れのドアに体当たりしていることがありました。
恐らく、ゴキブリかネズミか、何か動くものが天井か壁の中にいたのでしょう。
猫が飼い主さんを見つめてくるのは信頼の証
本来、見つめることは猫にとっては「敵意」の現れですが、愛する飼い主さんに向けられる視線は、「愛情」や「信頼」の証。
可愛い愛猫のことを、ついつい見つめがちになっちゃいますが、猫ルールに乗っ取って、目をそらすのは猫界のマナーです。
特に、猫が興奮したり、怒っていたりするときに目を見るのはタブーです。猫は興奮すると分別が効かなくなるので、たとえ飼い主さんでも攻撃してくる可能性があります。
猫は、気が付かないほどの小さなサインで、飼い主さんへコンタクトを取ってきます。
その小さなサインに気が付いたら、うまく答えてあげて、こちらからも「愛情」を投げかけてみましょう(^^)/