2025年2月。
我が家の愛猫「そら」に、またストルバイトが出てしまいました。
今まで何度かストルバイトが出たことはあるので、比較的冷静に対処できそうな気はしたのですが、別の理由で頭を悩ませることになりました。
その理由や、今回とった対策を記録しておこうと思います。
目次
おしっこの定期検査で発覚
前回ストルバイトが発見されたのは、2021年の夏。
その後は主食以外のおやつなどは一切あげず、メディファスのドライフードとウェットフードのみをあげて様子を見ながら3年半。
数か月ごとの定期的なおしっこ検査を継続し、毎回合格していました。
しかし、今回2025年2月の検査で、PH8.0台、ごく微量のストルバイトが発見されました。
「PH8だったから食後だったのかなと思ったけど、擦ってみたら少しだけストルバイトがあった」とのこと。
フードの原料変更が原因?
先生に「フードの種類変えた?」と聞かれ、思い当たることを伝えました。
フードはずっと同じものをあげているけど、ドライフードが1か月ほど前から、粒の色、大きさ、香りなどが今までと違うものになった、という変化です。
これまでも時々、色味や香り、大きさ、粉のつき具合が変わることはありましたが、おしっこの定期検査はクリアしてきたので、今回はどうかな・・・と、少し気にはなっていたのです。
すると先生は、「それだ。原料を勝手に変えるからな、メーカーは」と怒っていました。
以前『クプレラ』をあげていたときに、ウンチがカッチカチのパッサパサ、色も灰色になったことがあり、そのときにメーカーへ問い合わせると、原材料の収穫時期によって品質に影響が出るとのことでした。
今回ももしかしたら、そういった影響があったのかも、と思いました。
【クプレラでウンチがおかしくなったときの様子】
獣医師からの指示内容
2週間後に再検査。そして、「これからは、ウェットフードだけあげなさい。ドライフードはあげてはダメ。」そう指示されました。
たぶん、ドライフードよりもウェットフードのほうが水分が多いから、ということでしょう。
ですが私は、その対処は難しいと感じました。
ドライフードのみが難しいと感じた理由
そらには以前から、ドライフードとウェットフードをあげています。
・メディファス ドライフード「満腹感ダイエット」
・メディファス ウェットフード「避妊・去勢後子ねこ〜10歳 カロリー控えめ」
基本的には、ウェットフードよりもカリカリのほうが好きなようです。
攻撃行動があるそらには、ドライフードをあげるとき、普通にお皿にどさっと入れるのではなく、あちこちに隠したり、空箱に入れてほじり出したり、転がして食べるようにボールに入れたりして工夫しています。
完全室内飼いで刺激が足りないそらに、少しでも狩りの疑似体験をしてストレスを発散をしてもらおうための対策です。
カリカリを食べる前には、「ハイタッチ」と「お手」のトレーニングをしていて、その際のご褒美にも、おやつではなくドライフードを利用しています。
その楽しみを奪ってしまったら、また攻撃行動が増えてしまうと思いました。
またそらは、少しでも自分の思い通りにならない時に攻撃してきます。

というかんじで、不満が爆発して攻撃行動が増えることは目に見えています。
行動療法専門の先生のカウンセリングを受けて3年半。
最近では当初よりも攻撃行動がだいぶ減り、完全とまではいかないけれど、2人とも、少しずつ穏やかに過ごせるようになってきているのです。
いま、いきなりドライフードをゼロにして攻撃行動が増えてしまったら、お互いの精神衛生上よくないと感じました。
攻撃行動があることは、かかりつけの先生にも以前から軽く伝えていたのですが、「ウェットだけにしたら、確実に嚙まれます」と訴えても聞き入れてもらえませんでした。
【攻撃行動について、専門の先生からアドバイスを受けたときの記事】
セカンドオピニオン
かかりつけの先生の言うことも理解できなくはないけど、私たちの状況を考えると、やはりウェットのみにするのは無理がある。
どうしたらよいか分からなくて、攻撃行動のカウンセリングを受けた先生にメールで相談をしたところ、下記のようなお返事をいただきました。
・当院では、猫の好みや費用面を考慮し、ウェットとドライ両方を勧めることが多い
・ウェットだけ食べればPH値が下がるというわけでもなく、種類によっては効果がないこともある
・一度の検査で、日常的にアルカリ性に傾いているかどうかは分からない
モヤモヤが晴れなかった私の頭の中が、スッキリしました。
やっぱり、無理にウェットフードのみにする必要はない。ウェットだけを食べてたって、病気になることはある。
以前、ウェットフードの『黒缶』をあげるたびにストルバイトが出て、それ以来黒缶は避けているという経験もあるので、「ウェットフードだから安心」ということはないはずです。
採尿したあの日、夜中から明け方にかけて食べ残していたドライフードを食べていたから、一時的にPH値が高かった、という可能性も考えられます。
これで、かかりつけの先生の指示には反しますが、私の中での方針が決まりました。
私がとった対策
今回、私がとった食事面での対策は下記の3点。
1⃣ 1日3食を、1日2食にする
2⃣ 間食をできないようにする
3⃣ ウェットの割合を増やす
1日3食を、1日2食にする
今回、メディファスの「満腹感ダイエット」でストルバイトが出たので、取り急ぎメディファスの「2種の尿石ケア」に変更。
「満腹感ダイエット」で2週間様子をみてもよかったかも?と思います。
そのうえで、これまで1日3食(朝・昼・夕)だった食事を、1日2食(朝・夕)に減らしました。
食事と食事の間隔をあけて、できてしまったストルバイト結晶を溶かす時間を設けよう、という作戦です。
なぜ今まで3食にしていたかというと、そらは食事中に吐き戻すことが多いため、少量ずつ食べさせるために3食に分けていたことと、私がお昼に自分のご飯を食べにいったん自宅へ戻るので、そのタイミングで食事させていた習慣があったためです。
でも最近、私がお昼に戻ってきても起きてこないことが増えてきたため、ちょうど良い機会だから、お昼ご飯は「なし」ということにしました。
私はお昼ご飯食べたらまた仕事へ戻るので、そのほうが時間に余裕ができて助かります(*^^)v
数か月経った今では、昼食なしは当たり前になったようで、大人しく寝ていてくれています。
間食をできないようにする
これも1日3食にした理由と重なるのですが、転がして食べるためのボールに入れた食べ残しのドライフードを、夜中に起きて食べている様子だったので、それができないようにしようという作戦。
夜中に「ゴンッ」「ゴンッ」って音がして、目が覚めることがありました。そらがボールを転がして壁にぶつけてる音(;^ω^)
空腹の時間をしっかり設けるために、食事の時間にきっちり完食させることにしました。
ウェットの割合を増やす
先生がおっしゃるような、「ウェットフードだけにする」というところまでは難しいですが、ウェットの量を増やしてドライの量を減らすことは可能かも、ということで、少しずつ量の転換をしていき、今では下記の量に変わりました。
ドライフード 60g→40g
ウェットフード 25g(1/2袋)→50g(1袋)
ウェットをいっぺんに沢山あげると吐くかもしれないので、1回の食事中に2回に分けてあげていますが面倒なので、慣れてきたら一度にまとめて出してみようと思ってます。
2週間後の検査結果
その対策をとり迎えた、2週間後の検査。
結果はクリアでした。
ウェットのみにはせず、ドライもあげていることを伝えることには勇気がいりましたが・・・。
ドライフードはゼロにはできない、攻撃行動がひどくなる可能性がある、ということを再度伝えましたが、「ドライフード食べたら病気になるよ」「猫を家の中に閉じ込めてるんだから、噛まれたって仕方ない。それくらい我慢しなきゃ」と言われました。
「それくらいのこと」・・・ですか。
「それくらいのこと」ではないです。
私たちにとっては。
カウンセリングを受ける前、ひどいときには日常生活に支障が出るほどで、私は本当に辛かったです。
そらも余計にストレスを感じて、また攻撃する、私のストレスが増す、攻撃が増える・・・その悪循環にハマっていたあの地獄の日々・・・。
そんなストレスでガチガチの生活をして、二人の精神衛生上何の問題もない?そんなことないですよね。
「それくらいのこと」では、ないです。
結局先生には、「たぶんドライをゼロにはできないけど、なるべくそういう感じに寄せれるように頑張ってみます」と伝え、病院をあとにしました。
次の検査は、1か月後です。
ドライフードの変更
メディファスの種類を変えてみたものの、今後のことや災害時のことも考えて、もっと安心できるフードにしたほうがいいかなと思い直し、以前にもあげたことのある【ロイヤルカナン ユリナリーケア】に変更しました。
ユリナリーケアは美味しいみたいで、今回も嬉しそうに食べてくれています。
メディファスに比べたら値段は張りますが仕方ない。そらの健康のためです。
計算してみたら、1日あたりの額が、おおよそ3倍でした・・・(;´∀`)
メディファス:約40円/1日
ユリナリーケア:約120円/1日
【前回ユリナリーケアを試したときのレビュー】
PHチェックできる猫砂を使ってみた
セカンドオピニオンの先生が、こんな商品を紹介してくださいました。
【エリエールペット キミおもいおしっこチェックできる固まる紙のネコ砂】です。
黄色の砂がおしっこに反応して色が変わり、おおよそのPH値が確認できるというものです。
私は毎回、レンゲスプーンでそらのおしっこを受けて、それにPH試験紙をつけてPH値をチェックしているのですが、おしっこのかかった砂でPHチェックができるなら、簡単でいいな!と思い、早速使ってみることに。
【PH試験紙のレビューの記事】

お値段がお高めなので、既存の砂に混ぜて使うことにしました。
この鮮やかな黄色の粒の色が変化して、PHチェックできるようです。
開封直後は独特のにおいがあるので、嫌う猫ちゃんもいるかもしれません。そらも最初は警戒して、もうひとつの混ぜていない方のトイレを使ってましたが・・・
すぐに慣れたようで、翌日には使ってくれました(笑)
砂が白色なので、おしっこの色のチェックもできますね。
外からみただけでは分かりにくいので、スコップですくったあと袋の中で崩しながら色のチェックをしていますが、いまのところ異常はなさそうです。
ただこれ、判断する色の違いが微妙すぎるかな?と思いました(;^ω^)
そこで、酸性・中性・アルカリ性でどのくらいの変化が見られるのか試してみました。
食器用洗剤がアルカリ性だと勘違いしてましたが、中性でした。
アルカリ性の物が家になかったので、弱アルカリ性の洗濯洗剤を垂らしてみました。
弱アルカリ性では、濃い紫色になりました!
調べてみたら、PH8~11が弱アルカリ性の範囲らしいので、こんな濃い色に変わるなら、アルカリ性に傾いていないかどうかの指標にはなりそうかな。
けど、酸性の黄色は判別が難しいですね・・・(;´∀`)
普段はこの砂を使いつつ、時々PH試験紙でのチェックを併用し、病院での定期的な検査も継続していこうと思います。
1か月後の検査結果
そんなこんなで、自宅でもおしっこチェックをしながら1か月が経過。
1か月後に再検査をしましたが、結果はクリア。よかったです。
次は2か月後だそうです。
私が改善した3点を先生に伝えると、「それで頑張ってみて」と励ましてくださいました。
愛猫のために自分で判断する
今回かかりつけの先生からは、「ウェットだけにしないと病気になるよ!」などと、さんざん脅されましたが、私は指示に従いませんでした。
獣医師さんは動物のお医者さんではあるけれど、神様ではない。指示通りにしたとしても、病気になるときはなる。そう思います。
そらと暮らしているのは私で、今の2人の状況を加味して判断するのは私自身。
とりあえず今回のストルバイトは、食事面の対策をとることで改善できたのでひと安心です。
ストルバイトができやすい体質かもしれないので、今後も定期的なおしっこ検査は継続していこうと思います。