朝食前の遊びの時間。
いつものように、じゃらしで遊ばせていたら、キッチンの方から小さな物音がしました。
私は、何か物が崩れたんだろうと、あまり気に止めてなかったのですが、そらは、キッチンの方をやたら気にしてます。
遊びを続行しようとしても、キッチンのドアに手をついて、入りたい様子。
「何?そんなに気になる?」不思議に思ってキッチンのドアを開けてみると、そらがすでに何かを見つけてクンクンクン…
見ると、床に何やら黒い物体…
「えっっ!!もしかして、ムカデ!??」
慌ててキッチンの電気をつけて確認すると…
そこには、フィチェット君が床に横たわっているではないですか!
フィチェットは、昨年本水槽のお仲間になった子で、体が薄くて水面付近を泳ぐ、地味な色味の熱帯魚。
オスかメスか分からないけど、私は勝手にこの子を、フィチェット君と呼んでいました。
そのフィチェット君が、床の上に!なんてこと!
急いで拾い上げて、水槽にイン!!
床の上に居たのは、恐らく1分半くらいだったと思うのですが。
水の中に戻ったフィチェット君は、なんとか無事な様子。
最初は水槽の隅っこでじっとしてましたが、徐々に回復し、翌日にはエサも元気に食べてました。
よかった!
そらはしばらく、床に落ちていた物体と同じニオイのする水槽を気にしてました。
水槽にはフタをしているのですが、小さな隙間があり、どうやら跳ねた拍子にその隙間から飛び出しちゃったようです。
あのとき、そらがあんなに気にしなかったら、遊びが終わる10分後まで気がつかず、手遅れになっていたでしょう。
それにしても、床の上をピチピチ跳ねる、ごく小さな音に気がつくなんて、やはり猫の聴覚ってすごい。
お手柄だね!
普段と聞きなれない音にも敏感で、気になっちゃうんだ。
そういえば、以前にもそらに助けられたことがありました。
このときも、そらと遊んでいたのですが、そらがキッチンの方へ耳を向けて、なにやら集中し始めたのです。
「何か?」と思いキッチンの方へ意識を向けると・・・
そうだ!鍋に火をかけてたんだ!!
煮物を炊いていた鍋がふきこぼれ、IHヒーターがバチバチと音を立てていたんです。
セーフ。
さすがに、「異変を教えてくれている」、といった意思ではないにしろ、小さな異変に気が付いた猫の行動に飼い主が気づくことで、危ない状況を回避できることもあるんですね(^^)
もう、飛び出ちゃダメだよ、ハチェット君!