水草水槽によく見られる、CO2添加の機材。
アクアリウムをしていれば、憧れるシステムですよね。
CO2を添加することによって得られるメリットは多そうなので、導入してみたいけど、設置も難しそうだし、「敷居が高い」イメージが払拭できません。
私もそういった理由から、今までは手を出していなかったのですが、簡単に、そしてお財布にもやさしく、CO2添加の体験ができるセット『発酵式水草CO2スターターセット』を発見しました。
CO2を添加することに二の足を踏んでいた私が、気楽に試すことができた、『発酵式水草CO2 スターターセット』を紹介します。
目次
スターターセットを買ってみた
GEX(ジェックス)の『発酵式水草CO2スターターセット』は、その名の通り「発酵式」のCO2添加のセットです。
ペットボトルの中で、CO2を発生させるための物質を混ぜ、チューブをつなげて水中へ拡散器を入れるだけという、簡単作業で添加が可能。
しかも、それに必要な道具がすべて揃っているセットなので、説明書の通りにセットしていくだけでいい。
しかも、価格が約2,000円とリーズナブル!
これは、CO2初心者の私にはちょうどいい体験になるのでは?と思い、早速チャレンジしてみました。
セット内容
※エアーチューブの長さを計ってみると、約98cmありました。
セットが固定してあった台紙の一部は、切り取って「ろうと」にするので、捨ててしまわないように。
ベースパウダーや酵母を、ボトルに入れるときに使用します。
セット方法
ろうとを使用して、白い粉「ベースパウダー」をボトルに入れます。
ベースパウダーが固まりになっていても、品質的には問題ないそうですが、固まりがろうとに詰まって入れにくかったので、袋の中で充分固まりを崩してから、ろうとへ注いだほうがいいです。
40℃~50℃のお湯300mlを、ボトルに入れます。
計量カップにお湯(43℃くらい)を300ml入れ、ボトルへ投入したのですが、入れてる途中で、ボトルの表面に「ここが300ml」という表示に気が付き、手を止めました。
でも、計量カップの中には、まだ少しお湯が残っている状態。
え、どっちが正解?と迷いましたが、わざわざ表記がしてあるからには、このラインが正解なんだろう、と、残りのお湯を廃棄。
でも、設置後少し時間が経ったら、なぜかお湯が300mlラインより下に下がっていたんです。
ベースパウダーと混ざることによって、水位が下がったのか?よく分かりませんが、いちまつの不安がよぎりました(;^ω^)
残ったお湯が、水位が下がった分くらいはあったので、結局はどちらが正解だったのか分かりません。
お湯を入れたら、振って中身を混ぜるので、キャップを閉めるのですが、ここで忘れてはならないのが「中栓」です。
キャップには、CO2を排出するための穴が開いているため、中栓でキャップの内側からフタをしておかないと、お湯が飛び出ちゃいます。
中栓とキャップを閉めたら、30秒~1分ほど、上下に振って混ぜます。
すると、次第に中のお湯がゼリー状に変化します。
ベースパウダーの塊が。これは自然に溶けていくので、問題ないです。
約1時間ほど安置します。
溶けていないベースパウダーが、ボトルの底にたまっていても問題はありません。次第に溶けていきます。
1時間経ったら、キャップと中栓を外します。
そして、ろうとを使用して、酵母を入れます。
漢方薬みたい・・・
酵母を入れ終わったら、中栓をせずにキャップを閉めます。
このとき、キャップの内側に中栓がくっついてきていないか確認しましょう。
※中栓を必ず外していないと、フタが閉まった状態になり、肝心のCO2がボトルから外へ出られません。
※酵母を入れた状態で振らないようにします。
エアーチューブの片方をボトルのキャップ先端へ差し込み、もう片方をガラス製の拡散器へ差し込んで取り付けます。
拡散器はガラス製なので、割らないように注意しましょう。
拡散器を、キスゴムで水中にセットすればOK!設置完了です!
拡散器がガラス製なので、格好良いですね♪
ちなみに、興味津々に近寄ってきているのは、ミッキーマウスプラティの初代稚魚。
今では2cmくらいになり、本水槽の中で元気に育っています。
持続時間
室温15度以上の場所での設置が推奨されていて、使用する場所の環境(室温)にもよるみたいですが、おおむね1か月もつようです。
我が家は、愛猫そらのために、冬の時期はエアコン24時間稼働で、だいたい22~23度に保たれていて、いくら寒くても20度を切ることはないので、大丈夫かな?
CO2発生までにかかる時間
発酵が始まるまでにかかる時間は、数時間。
環境によっては、CO2が発生するまで1~2日ほどかかることがあるそうです。室温が関係しているのかしら?
とにかく、気長に待ってみます。
交換タイミング
発酵しなくなり、CO2が拡散されなくなったら交換タイミング。
この『発酵式水草CO2スターターセット』は詰め替えが可能です。
ボトルの中身を洗って、詰め替え用パウダーを、最初と同じ要領でボトルに入れて再利用できます。
ベストな設置個所は?
拡散器から出たCO2の泡が、水流に乗って水槽を巡る状態が良いみたいなので、水流が流れる場所に設置するのがベスト。
エアレーションは必要?
CO2を添加する場合、水中の酸素濃度が薄まって、魚たちが酸欠になる、ということがあるようです。
『発酵式水草CO2スターターセット』の場合も、エアレーションが必要なんだろうか?と思い、調べてみたのですが、「エアレーションしている」という人もいれば、「わずかな量しか発生しないから、不要」という人もいました。
結局よく分からなかったので、最初はエアレーションをしていましたが、途中から外しました。
外掛け式フィルターを使用していて、水面が結構波打っているので、エアレーションがなくても、酸素の供給は充分されているかな?という判断です。
結果、お魚たちに変化はなく、元気に泳いでいます。
逆に言うと、水面が波打っていると、水中のCO2も逃げやすいそうです。発酵式では、添加の量は調節できないので、その辺の駆け引きはなんだか難しそう(;^ω^)
また、水面に油膜があると、水面から酸素が取り込めず、水中の酸素濃度が薄くなってよくないそうです。
経過・使用感
《 使用環境 》
◆60cm水槽、水温26℃、室温22~23度(24時間一定)
◆お魚の種類:ホワイトフィンロージーテトラ2匹、カージナルテトラ6匹、COパンダ1匹、ミッキーマウスプラティ2匹、ハチェット1匹、オトシンクルス5匹
◆43℃くらいのお湯でベースパウダーを混ぜた
◆ペットボトルの300mlラインまでお湯を入れた
《 経過 》
11月8日(夕方) セッティング・エアレーション
11月10日(昼) 拡散器からCO2が出始める・エアレーション
~ 出たり出なかったりしている・エアレーションを外す
11月14日 まったく出なくなった
11月15日(夜) ペットボトルをお湯に浸けて温める(温めると良いとネットにあったので)
11月16日(朝) 出ないので、再度お湯に浸けてみる
11月16日(昼) 出始める。その後は順調に出ている
12月4日 出たり出なかったり、量が少なくなった?
12月6日 出なくなった
《 使用感 》
◆良かった点◆
お湯にベースパウダーを混ぜて、酵母を入れて・・・っていう作業が、学生の頃の化学の授業みたいで、結構楽しかったです♪
そして、子供でもできそうな簡単な作業だったので助かった(;^ω^)
ペットボトル1本分置けるスペースがあればいいので、特に邪魔になることもありませんでした。
◆悪かった点◆
室温などは問題なかったはずなのですが、CO2が発生するまでに1日半かかったので、ちゃんと作動するかヤキモキしました。
さらに、次第に出たり出なかったりを繰り返し、とうとう出なくなるという・・・。
ネットで調べたら、お湯にボトルを浸けて温めるとよい、とあったので、試してみたところ復活。
その後は止まることなく、約1か月間、順調に出続けました。
《 感想 》
以上のことなどを総合した感想は、「まぁ、2000円でCO2添加の体験が楽しくできたから、いいかな♪」というかんじです。
理科の実験のようなワクワク感もあり、初めてCO2が我が水槽にプクプクしているのを見る喜びもあり、水草成長への期待感もあり。
試してみた価値はあったと思います。
使用し終わったボトルを洗おうと思い、キャップを開けた瞬間、炭酸水を開けたときのように、プシュッ!!となりました。
ニオイを嗅いでみると、日本酒のような香りがしました。
ちなみに、ボトル内の液体は、時が経つにつれて減っていくのかと思っていましたが、全然減りませんでした。(ちょびっと減ったか???)
CO2が出なくなるタイミングを、この液体の量で見極めるのは無理なので、設置後1か月くらい経ったら、CO2が発生しているかどうかの確認が必要です。
1か月使用後の拡散器にコケが生えて、歯ブラシでこすってみたけど、あまり落ちませんでした。
詰め替え用には、拡散器は付属していないので、このセットでの添加を継続する場合には、拡散器の定期的な掃除が必要になりそうです。
みんなの口コミ
『発酵式水草CO2スターターセット』を使った方たちの感想も見てみました。
などでした。
印象としては、「あまり良くない」という感想が多いかな。
確かに、泡が出るまでに時間がかかるし、出なくなったり、お湯などで温めてやる必要があるので、せっかちな人や、面倒くさがりな人には向いていないかもしれませんね。
発酵式のセットは初心者におすすめ
『発酵式水草CO2スターターセット』は、アクアリウム初心者で、CO2添加の敷居が高いと感じている人におススメの商品です♪
ボトルにパウダーなどを入れてチューブを繋ぐだけの、簡単作業なので、全然難しくなかったです。
結局、水草が元気になったかどうかの反応は、いまいち分かりませんでしたが、本格的な機材を買う決心がつく良い機会になりました。
価格もリーズナブルなので、ぜひ試してみてください(^^)/