先日、愛猫そらの口元に、小さなただれのようなものを発見し、病院へ行きました。
そこで、「好酸球性潰瘍」かもしれないと診断され、1週間様子をみることに。
幸い、患部には徐々に毛が生えてきて、今では違和感ない状態に戻りました。
「好酸球性肉芽腫症候群」のことや、今回の症状の経過などをまとめてみました。
目次
口元にただれを発見し、病院へ
先日、愛猫そらと遊んでいて、キャットウォークの上に居るそらを見上げたとき、ある異変に気が付きました。
鼻のすぐ下、右側の上唇に、ピンク色の、小さな水膨れのようなものを発見したんです。
本人は、前脚でかくとかしていない様子だし、ご飯もいつも通り食べていたので、遊んでいてケガをしてしまったのかな?くらいに思っていましたのですが、なんとなく気になって病院へ行きました。
放っておいてよいものかどうか判断がつかなかったし、ケガならまだしも、何かの病気だったら、早く診てもらったほうがいいだろうと思ったんです。
病院では、「好酸球性潰瘍(こうさんきゅうせいかよう)」かもしれないと診断され、1週間様子を見て、ひどくなるようだったらまた来てください、とのことでした。
聞きなれない病名にビックリしましたが、このまま治ることもある症状だということなので、そうなることを願いながら家路につきました。
そして、その聞きなれない用語が気になったので、調べてみました。
好酸球性肉芽腫症候群
「好酸球(こうさんきゅう)」とは、白血球の一種で、寄生虫などから身体を守るために働いてくれるのですが、何らかの原因で過剰に反応して、色んな症状を引き起こしてしまうのだそう。
病院で先生がおっしゃっていた「好酸球性潰瘍」は、「好酸球性肉芽腫症候群」という皮膚疾患の症状のひとつで、他に2タイプあります。
・好酸球性潰瘍(無痛性潰瘍)…唇が上に盛り上がる、口腔にできることもある
・好酸球性プラーク…内股や腹部などにできる、皮膚が平らに盛り上がる、かゆい
・好酸球性肉芽腫(線状肉芽腫)…太もも後方や口腔などにできる、線上に皮膚が盛り上がり硬くなる
「肉芽腫(にくがしゅ)」とは、ケガをしたときなどに、傷口にできるプニプニとした組織で、傷ついた体の組織を再生してくれるもの。
そして、アレルギーなどによって皮膚に何かしらの刺激が起こると、過剰に反応した好酸球が集まってきて、そこに沢山の肉芽組織が形成されてしまい、前述のような様々な症状が出てしまう。
☝「肉芽腫」といえば、以前、そらの爪が私の指にささった際に出現した、あれですね。
今回、その好酸球の過剰反応によってできた肉芽腫が、そらの唇にできたのではないか、ということなんですね。
ネットで好酸球性潰瘍の写真を見てみると、ひどい場合は、唇がめくれあがって、とても痛そうなんです。
この好酸球性潰瘍は、「無痛性潰瘍」というだけあって、痛みやかゆみは感じられないのだそうですが、 あんな状態で痛くない? うそでしょ? と思うくらいの痛々しさです ”(-“”-)”
痛いかどうかは分からないけど、あんな口の状態だと、ご飯も食べにくいだろうし、水もきっと飲みにくいはず。
原因は?
好酸球性肉芽腫症候群の原因は、はっきり分かっていないそうです。
ノミや蚊、食物などによる「アレルギー」や、細菌、真菌などによる「感染症」、「自己免疫疾患」や「遺伝」、「ストレス」など、様々な原因が考えられるのだそう。
どんな検査をする?
今回そらを診てもらったときは、視診のみでの判断でした。
このまま大きくなることなく治る可能性もあるので、まずは様子をみよう、ということでした。
もしも、きちんと検査をするならば、細胞を採取して顕微鏡で見たり、真菌培養や血液検査などによって診断するみたい。
どんな治療法があるの?
今回、1週間様子を見て、ひどくなるようなら、ステロイド剤を処方しますとのことでした。
あとは、原因をつきとめることも大事になってきます。
ノミによるアレルギー反応だとすれば、ノミの駆除、餌に含まれている原材料が原因の場合も考えられるので、食事を変更したり、低アレルギー食を与えるようにしたり。
原因がはっきり分からないと、投薬でいったんはおさまっても、再発する可能性が大きいから、ということですね。
そらの唇の経過
ということで、まずは1週間、様子を見ることになったので、経過を写真に撮ることにしました。
発見初日
患部には毛がなく、水膨れのようにぷっくりしている
2日目
患部が乾いてきた
3日目
患部が乾いていて、かさぶたのようになってきた
4日目
ウミが乾いたような、白いものが見える
5日目
白いものがチラチラ見えるが、そらが動くのでよく見えない
6日目
患部にうっすら毛が生えてきた
7日目
かさぶたのようなものが見えなくなってきて、毛が生えてきている
8日目
だいぶ毛が生えてきている
スキンシップと観察で早期発見が大事
ということで、そらの口元にできた「好酸球性潰瘍」と思われるものは、1週間で、遠目では分からなくなるくらいになくなりました。
細胞などを採取して検査したわけではないので、もしかしたらケガや、他の病気なのかもしれませんが、とりあえず元には戻ってきているので、安心しました。
「飼い主が心配しすぎると、飼い主の方も病気になってしまうよ」と、先生がおっしゃっていたので、「そうだな、私が病気になったら、そらの面倒を誰がみるんだ、私がしっかりしないとな」と思い、あまり気にしすぎないようにしていました。
今回はなんとか、治癒して元に戻りそうですが、また再発する可能性もあるので、気を付けて見ておきたいと思います。
今回異変に気が付いたのは、高いところに居るそらを下から見上げたから。それがなかったら、もっと気が付くのが遅かったかもしれない。
日々のスキンシップや観察(しかも、あらゆる角度からの観察)は大事だなー、と改めて思った出来事でした(^^)/