猫はなぜ賃貸で嫌われるの?「ペット可」と「ペット共生型」の違い

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私とそらが暮らす家は、戸建ての持ち家ですが、ある日ふと、引っ越そうかなと思ったことがあり、そらと一緒に暮らせるペット可の物件を探した時期がありました。

でも、「ペット可」の物件がそもそも少ない上に、「猫OK」の物件となると数が少ない・・・。

その理由としては、「猫を飼う=家がボロボロになる」というイメージがあるからなんですよね。

その理由と対策、ペットと暮らすための「ペット共生型」賃貸について調べてみました。

目次

私が猫OK物件を探した時の経験

そらと一緒に暮らせる賃貸物件を探してみましたが、「ペット可」の物件が少なく、「ペット可」物件があったとしても、「犬」はOKでも「猫」はNGという物件が多かったです。

そんな中、築年数は経っていたものの、室内がきれいにリフォームされている平屋を発見。

「ペット可」とは記載されていなかったんですが、不動産屋さんに電話し、ダメもとで大家さんに「猫はダメですか?」と問い合わせてもらいました。

すると返答は、「現状復旧してくれるならOK」とのことでした!聞いてみるもんだな♪と感激しました。

不動産屋さんは、「猫が自由にできる場所を洋室の1室のみにするとか、床が傷つかないようマットを敷くとかしてみては?」と提案してくれたのですが、今よりも自由に歩き回れる場所が狭くなるのは、そらにとってストレスになるだろうというのと、復旧にかかる費用ってどれくらいかかるのかという不安から、その物件は見送ることにしました。

ですが、ペット可になっていなくても、ダメもとで相談してみるのも有りだと分かっただけでもめっけもんでした。

今回のことは、そらが、のびのびとリラックスして暮らせる家とは?ということを考える良いきっかけになりました。

なぜ賃貸で猫は嫌われる?対策は?

「犬」はよくて、なんで「猫」はダメなんだ(・`д・´) と、猫好きは思うでしょう。

猫って、ほぼ本能に基づいて生活する動物。

◆爪をとぐなどして傷がつく

◆発情期の鳴き声

◆おしっこの臭いがキツイ

大体これらの理由から猫は嫌煙されていているようですが、それぞれの対策をとることで、ある程度は防げると思います。

爪とぎなどによる壁・床の傷

猫は狩りをする動物で、飼い主さんを仕留めようといつも爪を尖らせています(笑)

他にも爪とぎには、マーキングの意味もあります。肉球にある臭腺から出るニオイをつけて「ここはオレ様の縄張りだぞ」と主張しているんです。

これらは本能による行動なので、「爪を研ぐな」というしつけはできません。

段ボールなどでできた爪とぎを、家の中に何ヵ所かに置いておきましょう。ポールが麻でできているキャットタワーを設置するのもいいです。

うちの場合、段ボールの爪とぎを2カ所に置いていますが、朝起きた時やご飯のあとなど、必ずここでしてくれます。

それでも時々、ふすまやドアの横の壁などでも背伸びしてガリガリやっています。あの行動は爪とぎというより、マーキングだと思います。

壁をよく見てみると、地味に傷が・・・

柱や壁を爪とぎから守れるシートなどが販売されているので、こういったものを利用したり、家具などで壁面を覆ってしまう方法もあります。

また、床も傷がつきやすい部分。そらはじゃらしを追いかけ走り回って激しく遊ぶのが好きなので、畳は傷だらけです。

床の一部に敷いているマットも、この通りです。

爪でえぐれてしまっています。賃貸マンションなどでよく見るクッション性のあるフローリング調の床は、たぶんこのようになると思います。

畳や床が傷つくよりは、数千円のマットがボロボロになるのはマシだと思うので、何かしらマットを敷いておいた方がいいですね。

鳴き声の対策

個体差があると思いますが、我が家のそらは普段はあまり鳴きません。

何かを訴えるときに鳴くか、ストレスが溜まった時に走り回りながら鳴くか、くらいです。この対策には、しつけができると思います。

大きな声で鳴いたときには、「反応せず、要求に応えない」こと。これで反応して猫ちゃんの要求を満たしてしまうと、鳴く=思い通りになると思い、大声で鳴くことがクセになるからです。

あとは、ストレスが溜まらないよう、よく遊んであげること。そらは、遊びが足りないと、おたけびをあげながら走り回ります。

発情期の鳴き声は、メス猫は特にすごいですよね。オスは、メス猫の鳴き声を聞くとそわそわと家の外へ出たがって「外に出たい、窓開けて!」と鳴くかもしれません。

発情期の鳴き声については、避妊・去勢手術をするのがおすすめです。

トイレの臭い問題

キレイ好きな猫は、暇さえあれば自分でペロペロ身体を舐めて毛づくろいしているので、猫自体の臭いって、ほぼない。というか、逆に良い匂いがします。

問題は、おしっこの臭い。

猫のおしっこは濃度が濃いため、臭いがきついのだそうです。そのため、ウンチよりもおしっこの方が遥かに臭いです。

この対策としては、トイレの砂やおしっこシートを頻繁に取り換えたり、トイレ本体もこまめに洗って清潔に保つこと。これにつきます。

猫ちゃんはどういうお家に住みたい?

では、猫ちゃん本人は、どういったお家に住みたいのでしょうか?我が家のそら君にインタビューしてみました。

1.高い所に登りたい!

ボクは、高い場所が大好き。

キャットタワーの上から、飼い主さんの行動を観察したりするのが好きなの。

2.日向ぼっこがしたい!

ボクは窓辺に寝転んで、お日様でポカポカするのが大好きなんだ。窓の外を見るのも好きだよ。

3.狭い所に入りたい!

暗くて狭い場所って、落ち着くんだよねぇ。

段ボールの中とか、取り込んだばかりのぬくぬくの洗濯物に潜り込んだりするのも好きだよ。

4.思う存分爪とぎしたい!

飼い主さんと一緒に暮らしてるけど、ここは僕のお家だから、あちこちに肉球押し当ててマーキングしてるの。

たまに、飼い主さんの足にもマーキングするよ。ウシシ・・・

猫と人、お互いが快適に暮らせる空間とは?

猫との暮らしで、猫と人、お互いがストレスなく暮らせるような家。理想を挙げてみると、沢山ありました。

・爪とぎし放題の柱

・傷がつきにくく、滑りにくい床

・傷がつきにくい壁(クロス)

・ペットドアがある

・キッチンなどの侵入制限

・玄関の脱走防止ドア

・キャットウォーク、キャットステップ

・ブラインドシャッター

・掃除がしやすいフラットな床

・天井換気扇

・消臭機能

・ベランダにフェンス

・窓に柵

・日向ぼっこできる出窓

「ペット可」と「ペット共生型」

ペットを飼う人が増えてきた傾向の中、昔に比べたら「ペット可」の物件って増えてきていると思われますが、「ペット可」だからといって悠々自適なペットライフ、というわけにもいかないようです。

「ペット可」の物件には、ペットを飼っていない人も入居します。そしてその人が、動物好きではない可能性もあるということを忘れてはいけません。

ペットの鳴き声や臭いを気にする人もいる、ということです。

また、ペット可、猫OKという場合でも、「1匹まで」と頭数が限られていることが多いです。

そんな中、最近よく耳にするようになってきたのが、「ペット共生型」の物件。

共生型の物件なら、最初からペットを飼うことが前提になっているので、壁や床が傷つきにくい材質でできていたり、キャットウォークが既に備え付けられていたり、ペットドアがドアについていたりと、ペットと一緒に暮らすための嬉しい設備が備わっているんです。

また、「ペット可」物件とは違って、「共生型」の物件には、ペットを飼いたい人が入居してきます。まず動物嫌いな人は入居しないでしょうから、ペットを飼うことに対する理解は大きいはずなので、その点は安心できますね。

「共生型」なら、「多頭飼いもOK」という嬉しい物件も見つかるでしょう。

「ペット可」「ペット共生型」物件を探してみよう

ペット可物件が検索できるサイトを、いくつかピックアップしてみました。

ダイワハウス『賃貸住宅D-room』

ペットと暮らせる物件が、エリア・沿線駅・地図から探せます。

過去に入居していた人の傾向(単身者が多い、会社勤めの人が多いなど)が載っているので、参考にできます。

面白いのが、物件があるエリアの特性が、生活利便性、閑静さ、交通利便性、健康などのグラフで表示されていること。その土地に詳しくない人でも、雰囲気が掴みやすくなりますね。

https://www.daiwahouse.co.jp/chintai/theme/11114/

積水ハウス『お部屋探しMAST』

ペットと暮らす物件が検索できます。

シャーメゾンの「トレストガーデン」という賃貸物件には、キャットウォークや格子引き戸、クッションフロア、ペットくぐり戸などが備え付けられている、共生型の賃貸です。

旭化成『ヘーベルROOMS』

ペット共生型賃貸「+ワン+にゃん」

入居後には、しつけや健康相談ができたり、猫ちゃんのケア方法や撮影術のレクチャーなどが受けれたりなど、色んなサービスが受けられます。

https://www.afr-web.co.jp/fudousan/index.html/

ペットアドパーク

ペット可物件と、ペット共生型マンション物件が検索できます。

ペットアドパークのサイトの内容は、物件の検索以外にも、わんこと行けるリゾート地の紹介とか、ペットと暮らすためのアドバイス、爪とぎやトイレのしつけについてなどのコラムも充実していて、勉強になります。

https://www.pet-adpark.jp/

ペットホームウェブ

ペット共生賃貸が検索できます。

ペットの種類「大型犬・中型犬・小型犬・猫・多頭飼い」で検索できます。

「ペット可物件難民0(ゼロ)」を目指し、「借りる」側のみならず、「貸す」側(オーナーなど)へのアプローチもしていて、物件の掲載の募集もしています。

サイトが可愛く、犬図鑑や猫図鑑などの楽しいコンテンツもあり充実しています。

https://www.pethomeweb.com/

悲しい結果にならないよう、ルールを守ろう

「ペット可」ではないけど、犬や猫を飼いたくて、大家さんにだまって内緒で飼うなんてことは、絶対してはいけないことです。

私が以前住んでいたマンションですが、どうも最近エレベーターの中が臭い・・・動物のおしっこの臭いのような・・・、と思っていた矢先、掲示板に張り紙がされました。

『当マンションはペット不可です。犬を飼っている人がいるようですが、部屋を特定出来次第、退去してもらいます』という内容のものでした。

そして下の階の人が引っ越していきました。犬の鳴き声は聞こえたことはありませんが、エレベーターの中の臭いが決定打だったのでしょう。

他の部屋の前を通った時には、猫の鳴き声がしてこともあったので、意外と内緒で飼っている人は多いのかもしれません。

でも、ペット可の物件が少く、その上家賃が高い場合が多いでしょうから、急に退去してと言われても困りますよね。

飼い主さんとペットが一緒に暮らせる引越し先が見つかればいいのですが、そうでなかった場合、離れ離れになることに・・・。

困った挙句、引っ越さずにペットを捨ててしまう、という選択肢を選んでしまう飼い主さんもいるかもしれません。

なので、絶対、ペット不可の物件でペットを飼うのはやめましょう(>_<)

猫ちゃんと快適に生活できる物件を探そう

傷・鳴き声・臭いなどの理由で賃貸では嫌煙される猫ちゃん。ワンちゃんも同じなのでは・・・と思うのですが、「猫OK」物件が少ないのが現状。

傷を防ぐ方法や、臭いの軽減などの対策に、壁に貼るシートや床にマットを敷くなど、色々工夫することも必要です。

最近では「ペット可」物件の他に、「ペット共生型」物件という、ペットと暮らすことを前提とした色んな設備が整った物件もあるようです。

ペットブームのいま、そういった物件が増えて、退去を迫られて不幸になるペットがいなくなるといいなぁと思っています。

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