保護猫そらの噛み癖が少しマシになってきました

※当サイトでは、アフェリエイト広告を使用しています

猫の「噛み癖」という言葉自体、今回そらを飼い始めてから初めて聞いた言葉でした。

生後約1か月半のそらは、我が家へやってきた当初から、何かにつけて私に噛みついてきており、これが「噛み癖」というものなのね、と思いました。

成長するにつれてどんどん力も強くなり、噛まれて攻撃されて、悲しくなって泣いたことも何度かあります。

どうして私のことを噛むんだろう・・・、私のことが嫌いなんだろうか・・・、毎日悩んで、毎日泣いて。

噛み癖はどうすれば治るのか、夜な夜なネットで調べ、色々と試してみましたが、結局「これだ」というものは見つかっていないのですが、そらが1歳を迎えた最近では、少しマシになってきたような気がするんです。

何が良くて、何が悪かったのか、整理してみることにしました。

目次

そらが噛んでくるタイミング

そらが、どんなときに噛んできたかピックアップしてみました。

◆遊んでいて興奮すると噛んでくる

◆トイレを掃除していると噛んでくる

◆寝ようと電気を消そうとすると足に飛び掛かってくる

◆なでる、触ると噛んでくる

◆爪切り、ブラシなどをしようとすると噛む

手を噛むときは、遊んでいて興奮したときや、ブラシなどイヤなことをされたくないとき、足を噛むときは、「行かないで」「かまって」のときが大半だと思います。

☝この頃はまだ、噛む力も蹴る力も知れていたのですが、体重4.8kgとなった今では相当痛い・・・。

ボールで遊んでいたのに、急に攻撃をしかけてきた。しかも、飛び掛かってきている(;^ω^)

この他にも、腰が痛くてスリスリさすっていたり、痒くて体をポリポリかいていたりすると、手に飛び掛かってきます。動く手は「獲物」に見えるのでしょうか。

さらに子猫の頃には、私が立っているときに手をぶらんと下に下げているだけで飛び掛かってきていました。

なので、空いている手は常に腰から上に添える状態で生活していました。

噛み癖があって困ること

噛まれることで困ることは、沢山あります。

◆触れない

◆抱っこできない

◆爪切りができない

◆シャンプーできない

◆ブラッシングできない

◆投薬ができない

◆歯磨きできない

◆目ヤニを取ることができない

◆痛い

猫を飼って、モフモフモフ~♡ってするのが夢だったのに、それができない。これは辛いです(;^ω^)

それ以外の出来ないことって、触れないがために、猫ちゃんの健康を保ったり、健康チェックも難しくなります。

目の調子が悪く、目薬をしていたときには、ごほうびにおやつをあげると、大人しく投薬させてくれていましたけど。

爪切りは、ヒザの上で寝ている隙にしていました。

当然、噛まれたり引っかかれたりしたらケガを負いますし、痛いです。特に、深く負った傷は、化膿すると厄介なので注意が必要です。

猫が噛む理由って何?

まず、なぜ猫は私たちを噛むのか。それを理解しないと。

ネットで調べてみると、下記のような理由が挙げられていました。

歯の生え代わり

生後3~7ヵ月頃って、乳歯から永久歯への生え代わりで、むずむずするらしく、それで噛んでくるのだそう。

確かに、そらもその頃はパイプを噛んだり、椅子の脚を噛んだりと、ほんと、やたら目に付くものを噛んでいました。

噛んだら痛いということが分からない

猫は、猫同士の遊びの中で「噛んだら痛い」ということを学んでいくのですが、生後すぐに親兄弟から離れ、その教育を受ける場を奪われると、加減が分からないんですよね。

そらは生後約1か月半で我が家へやってきました。

保護施設にいつからいたのかは分からないのですが、早くから母猫と別れているはずです。兄弟3匹で同じケージに入っていましたが、1か月半ではまだ社会性は身についていなかったのかもしれません。

甘えたいとき

猫って不思議な生き物で、甘えたいときにも噛んでしまうのだそうです。痛い目に合わせてやろうと思っているのではなく。猫って、不器用なんですね。

かまってほしい・遊んでほしいとき

飼い主さんにかまってほしい時に噛んでくるのは、気を引こうとしているのでしょうか。

そらも、私が食事しているとき、椅子に座っている私の足をよく噛んできていました。

なでるのがしつこいとき

猫は気まぐれな生き物っていいますが、ほんとにそうで、今まで飼い主さんに撫でられてとろ~んとしていても、なでなでがしつこかったり、気が変わったりすると、「もうやめろや!」ってなるそうです。

興奮して反射的に噛む

猫はハンター。飼い主さんと遊んでいて、興奮して我を忘れて、思わず噛んでしまうことがあります。

そらが噛むのは、そのパターンが多かったかな。

猫の本能が呼び覚まされてのことなので、本人(猫)に悪気はないんですけどね。

興奮して攻撃的になっているときの様子がこちら☟

低い体勢をとり、おもちゃを下からにらみつけて飛び掛かっています。

この状態のときに目を合わせてしまうと、私にも攻撃してくることがあります。

こういうときは、少しずつフェードアウトして遊びを終わらせるか、その場から立ち去る方がいいです。

病気やケガをしている

病気で具合が悪かったり、ケガを負っていたりすると、噛んできます。自分の身を守るためなんでしょう。分かるような気がしますね。

発情期のため

去勢をしていない発情期のオスは、メス猫の首を噛んで抑え込もうとする「ネックグリップ」という行動をとるそうです。

転嫁行動

猫は、イライラやパニックになったときに、「転嫁行動」という、いわゆる「八つ当たり」的な行動をとるそうです。

噛み癖を治す方法ってあるの?

子猫の時は噛み癖がすごかったが、大人になって治まった、という猫ちゃんもいるみたいですが、最悪大人になっても治らない可能性も。想像したくない(;^ω^)

大人になるまで待てない、と思った私は、ほぼ毎日、「猫 噛み癖 治す」などで検索していました。

ネットでは色んな方法が紹介されていて、私は、ほぼ全部を試してみました。

大きい声で「ダメ!」「痛い!」と言う

これはよく見かけた方法だったので、最初から実践していたのですが、なかなか治らず、そのうちに大きい声で叱る、というより、怒鳴るようになっていました。

「叱る」ではなく、「怒る」方になっていたと思います。

猫相手に何を感情的になっているんだと思い、なんだか空しくなりました(>_<)

大きな音で驚かせる

大きな音を出すというのは、案外難しいもので、手をパン!と叩いていたのですが、そんなに大きな音でもないし、全く効果がなく、手が痛いだけでした。

手近にあったティッシュの箱を壁に投げつけたりもしてみましたが、恐怖で硬直したそらの顔を見て、大きな音をだすのはやめました。

鼻ピンする

軽く、鼻を指ではじくという方法もあるそうですが、鼻って毛が生えてなくてデリケートそうだし、加減が分からないので試したことはありません。

霧吹きで水を吹きかける

猫は水が嫌いだから、という理由で、よく使われる手だと思うのですが、水が手元にないと意味がなく、「あ、噛まれた!」というその瞬間に吹きかけるのが無理でした。

キッチンのシンクに上がるのをやめさせたいときには効果がありましたが、それはすぐ側に「水」があったからで。手を水で濡らしてパッパッと顔にかけていました。

それに、霧吹きでシュッとやると、そこらじゅうが水浸しになります。居間が畳だったこともあり、この方法はすぐにやめました。

手や足で遊ばせない

何で知っていたかは忘れましたが、そらが我が家へやってきたときから手や足など、人間の身体の一部で遊ばせることはしませんでした。

それでも、こうしてそらは噛んでくるので、これだけが原因ではないのだと思います。

噛み返す

猫同士がするようにしないと分からないから、猫のように噛み返せばよい、という方法。

それは一理ある、と思い、しばらく試してみたのですが、そらは反撃されて大興奮。ヒートアップしてしまって逆効果でした。

人間は、猫にはなれないのです。

噛まれた手や指を口に押し込む

この方法をネットで見た時、これはどうなんだろう・・・?と思い、試しにやってみようと試みましたが、やり方が分からず。

それに、怖くて。加減が分からないし、逆にケガさせそうで怖くてできませんでした。

噛み癖スプレーをふる

犬や猫の噛み癖対策で、噛んだら苦いとか、そういったスプレーがあるのですが、これを腕や足などにふって、噛む行動を少なくしていくという方法。

これはまだ試したことはないのですが、もしかしたら良い方法なのかもしれません。

というのも先日、腕を噛んできたそらが、「え・・・なにこれ・・・」といったような、何やら複雑な顔をして口から腕を離したんです。

いつもの雰囲気と違うなぁ?と思い腕を見ると、前日にひっかかれた部分に、薬を塗ってばんそうこうを2枚貼っていたのです。

どうやら、そのばんそうこうの部分を噛んだみたいなんですね。薬や、ばんそうこうの臭いとか、味とかがまずかったのでしょう。

これが数回続けば、「飼い主さんの手や腕を噛むと、まずい味がする」ことに気が付き、噛むのをやめるかもしれません。

※この方法を試すときには、猫が口にしても安全なものを使用しましょう。

多頭飼いをする

たぶん、これがそらには一番効果があるような気がするんですよね。

やはり、噛む加減などのルールは、猫同士でないと分からないと思うんですよ。

でも、もう一匹飼う金銭的余裕はなく、災害などが起きたりしたときに数匹を連れて逃げれるか、など、考えた結果、諦めました。

ほんとにほんとに、ずっとずっ~と、悩んだんですが・・・。

遊びでストレス発散させる

完全室内飼いの毎日はありきたりで、退屈なはず。

最初は1日3回だったのを、今では1日4回、さらに、遊びたそうにしているときにはなるべく遊んであげるようにしています。

噛まれたら別の部屋へ移る

噛まれたら別の部屋へ行き、しばらく猫ちゃんを放置プレイ。

こうすることで、噛んだら、大好きな飼い主さんがいなくなってしまう、という図式を作ります。

遊んでる最中に興奮して噛んできたときには、側にいるともっと攻撃してくる可能性が大。

耳を伏せて、目をまんまるにして鼻息が荒いときには要注意です。いつにも増して強く噛んできます。

本能むきだし、といった状態なので、距離を置いた方がいいです。

ノーリアクションで無視する

これも、部屋を出る方法と同じく、噛んだら飼い主さんがかまってくれなくなる、という図式を作ります。

噛まれて「きゃー!」などと大げさにリアクションすると、猫ちゃんは「遊んでくれてる」と勘違いしているふしがあります。

ノーリアクションでその場から離れて、猫ちゃんと目も合わさないようにすると、「あれ?」といったかんじで猫ちゃんがすり寄ってきたり、寂しそうな顔をするのですが、心を鬼にしてしばらく無視を続けます。

上下関係を教える

飼い主の方があなたよりも上なんだよ、ということを分からせるために、普段から上下関係を教えると良いという意見もありました。

首元をつまんで、伏せの体勢をとらせるのだそう。

でも猫って単独行動を好み、犬みたいに上下関係というルールがないと思うのですが、どうなんでしょうか?

2,3度試そうとしてみましたが、やり方がいまいち分からず、すぐにやめました。

現在私が実践していること

数々の方法を試してみて、最終的に現在私が実践していることは、以下のようになりました。

噛んできたらヒザから降ろす

ヒザの上のそらが、かまってほしくて腕を噛んでくることがよくあります。そんなときには、「痛い」「ダメ」と言ってヒザから降ろします

ヒザの上には居たいはずなので、そこから降ろすことで「あ、ダメだったんだ」ということに気が付いてくれるはず。

ノーリアクションで無視する

噛んできたら、低い声で「ダメ」と言って距離をとります。

そうすると、寂しいのかすり寄ってくるので可愛いのですが、かまいたいのを我慢して、目も合わさず、しばらく無視します。

近寄ってきてもスッと離れて、少し距離を置きます。そうしているうちに諦めてポツンと座り込んだり、1人で外を眺めたりし始めます。

しばらくしたら、仲直りのなでなで。

部屋を出る

噛まれたら部屋を出るのは良い方法だとは思うのですが、普通に用事があって部屋を出る時との区別をつけとかないとな、と思いました。

普通に出るときには「行ってくるね~」とか、「洗濯物干してくるね~」とか、優しくひと言かけていき、噛まれたときには、「ダメ」と低い声で言って、怖い顔を見せて出ていくようにしています。

私が怒っていると分かっているときには鳴かないのですが、時々、甘えた声で「にゃぁぁぁん・・・」とドアの向こうで鳴かれるけど、グッと我慢。

目をジッと見ないでそらすようにする

目をジッと見つめることは、猫にとっては威嚇しているようなものなので、見つめ合いたいのはやまやまなのですが、すぐにそらすようにしています。

遊んでいて興奮し出した時には特に。

耳が伏せて「イカ耳」になった状態のときに目が合うと、おもちゃそっちのけで私に飛び掛かってきていました。

なので、これ以上ヒートアップすると私に攻撃してくるかな、というところで別の部屋へ行ったりして、興奮が冷めるまで距離を置きました。

あまり触らないようにする

どんなに噛まれても、そらのことを愛していますし、モフモフしたいから、どうしても触りたくなっちゃうのですが、あまり触らないように心がけるようにしました。

触られること自体が好きではない可能性もあるかなと思ったからです。実際、子猫の頃は、ちょっと撫でようとしただけで噛んできていましたから。

あきらめる

ネットで検索していて、猫の噛み癖で悩んでいる人が多いということを知り、猫は噛むものなんだと、そう思うことにしました。うちのそらだけじゃないんだって。

また、小さな子供を見ていると、「猫と一緒だな~」って思うことが多くて、子供だから仕方ないかって割り切れるようになりました。

半ば、あきらめの境地です。でも、そう思うことによって、自分が感じていたストレスがだいぶ軽減され、精神的にはだいぶ楽になりました。

私のストレスやイライラをそらが感じ取り、そらもイライラしてしまって噛む、私が怒る・・・負のループです。

最近では、噛まれても大声で叱らず、「痛いよ~、ダメでしょ~、刺さってる刺さってる」くらいのリアクションで対処できるようになりました。

思い通りにさせない

猫が「遊びたいよ~」と噛んできたときに遊んでしまうと、「噛む」=「遊んでもらえる」という図式が出来上がってしまいます。

遊びたくて噛んでも、遊んでもらえないんだよ、ということを覚えさせるといいと思います。

よく観察する

そらが噛んでくるタイミングやシチュエーションは、大体決まっています。

こうしたら噛んでくるな、あの顔は噛んでくる顔だな、とか、よく観察して、噛まれる前にそっと立ち去るなどして、噛まれないように努力しています。

「噛み癖」、「癖」というだけあって、噛むクセがついている、と考えると、そうさせてしまった私にも責任があるんだ、と思うのです。

少しずつ噛む頻度を少なくしていけば、噛むことを忘れてくれるかも・・・?と淡い期待を抱いています。

現在のそらの噛み癖具合

そらが1歳を迎えて、少し大人になった、という理由もあるのかもしれませんし、私が実践した方法が効果あったのか分かりませんが、最近では噛み癖がマシになってきたような気がします。

子猫の頃、生後8,9か月頃から、徐々に、徐々にではありますが、マシになっていたような。

全然噛まなくなった、というわけではなく、未だにひどく噛まれることもあります。古傷に混じって、最近受けた傷で手、腕、足はかわいそうなことになっています。

噛まなくなったシチュエーションは、いくつかあります。

◎私が食事中に足を噛んでこなくなった

私がテーブルについているときには、遊べない、かまってもらえないということが理解できていると思います。

足元には来ますが、すりすりして通り過ぎるか、少し離れた場所でジッと待っていたりします。

お陰で、靴下とレッグウォーマーで、厳重に足を防御しなくても済むようになりました。

◎顔・首を攻撃してこなくなった

小さかった頃は、私の顔にも爪を出してひっかいてきていましたが、今では顔に目掛けて飛び掛かってきても爪は出さず、ちょっとタッチする程度ですぐに引き下がります。

私のひざの上にいるときには、よく首(喉元)を噛んできていました。ひぃぃ~!とどめを刺すつもりか!と恐怖を覚えましたが、これも今ではなくなりました。

◎興奮による攻撃が少なくなった

最近では、耳が伏せる「イカ耳」になっていても、私に攻撃してくることがグッと減りました。

興奮した状態で私の方へ歩いてきても、素通りしていくことが多いです。

◎噛む→タッチに変わってきた

毎回ではないですが、さほど興奮していないときの「遊ぼう」が、噛むことではなく、爪を出さずに足に軽くタッチして通り過ぎていく行動をします。

◎抱っこさせてくれるようになった

時々、寝起きや機嫌のよさそうなときには、抱っこをさせてくれるようになりました。

ほんとに、時々、ですが。

◎撫でさせてくれるようになった

さらに、撫でられるのは気持ちが良いことに気が付いたみたいで、機嫌の良いときには額やアゴをなでなでさせてくれるようになりました。

さらに最近では、お腹もなでさせてくれたんです。寝起きで寝ぼけてたか、相当ご機嫌が良かったのか。これにはかなり感動しました。

まぁ、次の日にはガンガン噛んでいたので、単に機嫌がよかっただけなんでしょう(笑)

猫と暮らしていくために

噛む頻度が減ってきたとはいえ、未だに私の手足からなかなか生傷が絶えず、初めて見た人には驚かれます。

でも、そらの成長とともに、少しずつではありますが、噛み癖は解消されていっていると感じています。

全ての猫がそうではないのでしょうが、私とそらの間では、「大声を出す」「大きな音を出す」「噛み返す」ことは、お互いの信頼関係が築けない方法だったとして、封印することにしました。

これからも続けようと思う方法は、「噛まれたら構わない」「よく観察して噛ませない」「触るのを我慢する」など。

噛むことはデメリットなことなんだよ、ということを、信頼関係を築きながら分かってもらうことが大事だと思っています。

そして何より大切なのは、愛情をたっぷり注いであげること。

これからずっと、一緒に暮らしていくパートナーだもの。噛むことも噛まれることも、お互いのストレスになる。

そらは、猫だから本能に従って生きている。

私は人間だから、猫の本能や行動を理解して、歩み寄ってあげないといけない。そう思うのです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

トップへ戻る